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AppleとMicrosoft、点字ディスプレイの統一USB規格で協力

» 2018年06月01日 07時08分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 非営利のUSB仕様の策定管理団体、USB Implementers Forum(USB-IF)は5月31日(現地時間)、点字ディスプレイのUSB HID(Human Interface Device)規格を発表した。米Appleと米Microsoftがこの規格策定に協力する。

 この規格をサポートする点字ディスプレイであれば、視覚障害者はOSを気にせずプラグアンドプレイで利用できるようになる。

 braille 1 iOS対応点字ディスプレイ(HumanWare Brailliant BI 32 Braille Display)

 点字ディスプレイはPCやUSBメモリのデータを点字に変換し、表面の突起で表示する端末。日本語版もあり、価格は20万円前後のものが多い。

 braille 2 日本語版点字ディスプレイ(アメディア スマートビートル SB)

 MicrosoftのWindowsアクセシビリティプログラムのマネジャー、ジェフ・ペティ氏は発表文で、「点字表示用のHID標準を開発することは、社会に貢献するために業界全体でどのように協力するかの例だ」と語った。

 AppleのGlobal Accessibility Policy and Initiatives担当ディレクター、サラ・ハーリンガー氏は「この新しいUSB-IF規格を誇りに思う。われわれは、Apple製品やその他の端末で点字ディスプレイを使うすべての人々の経験を向上させると信じている」と語った。

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