「モンスト」は不調、「パズドラ」は好調 明暗分かれた決算(1/2 ページ)
スマートフォンゲーム「モンスターストライク」(モンスト)の不調で、ミクシィが正念場を迎えている。2019年3月期(18年4月~19年3月)通期連結業績は大幅な減収減益、20年3月期の業績予想は純利益が約9割減――と厳しい状況だ。一方、「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)を展開するガンホー・オンライン・エンターテイメントは、18年12月期(18年1~12月)通期連結業績は減収減益だったが、四半期ベースだと18年10~12月、19年1~3月期は増収増益に転じた。スマホゲームの二大巨頭で明暗が分かれた。
明暗が分かれた2社の決算
ミクシィの19年3月期通期の連結業績は、売上高が1440億円(前期比23.8%減)、営業利益が410億円(同43.3%減)。大きな要因は、モンストを主力とするエンターテインメント事業の減収だ。同事業は売上高が1386億円と、ミクシィ全体の9割以上を占める。
13年10月にリリースしたモンストは、すぐさま大きな人気を獲得し、人気スマホゲームの代表格に躍り出た。だが昨今は「ゲームコンテンツがコアユーザー向けになり、ライトユーザー層の消費意欲が低迷している」(同社の決算説明資料より)。
モンストの世界累計ユーザー数は5000万人を突破しているが、月間アクティブユーザー数(MAU)は減少傾向という。ゲームシステムが複雑化し、ライトユーザーや新規ユーザーの消費を喚起できず、売上が伸び悩んだ。
一方、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの18年12月期(18年1~12月)通期連結業績は売上高が921億円(前年同期比0.2%減)、営業利益が265億円(同22.7%減)と減収減益だったが、直近をみると復調傾向にある。
四半期ベースだと、18年10~12月期の売上高は303億円(前年同期比59.2%増)、営業利益が93億円(同85.0%増)。19年1~3月期連結業績は、売上高が350億円(前年同期比60.2%増)、営業利益が130億円(同101.3%増)と、2四半期連続で増収増益だった。
要因の1つは、大規模な還元策によってパズドラの“休眠ユーザー”を掘り起こしたことだ。同社は、リリースから7周年を迎えるタイミングで「パズドラ大感謝祭」と題した施策を展開。ゲームを有利に進められる「魔法石」を数百個単位で無償配布した他、強力なキャラクターを獲得できるイベントなども開催した。
こうした施策が奏功し、休眠ユーザーの復帰の他、新規ユーザーの獲得にも成功。18年秋ごろからMAUが大きく増加し、売り上げ増につながった。
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