ニュース
Adobe、iPhone向けFlashアプリ変換ツールの開発再開 Appleの規約変更受け
AppleがiPhoneアプリ開発ツールの制限を緩和したことで、AdobeはFlashアプリをiPhoneアプリに変換する「Packager for iPhone」の開発を再開する。Adobeの株価は12%急騰した。
Adobe Systemsは9月9日、AppleのiPhoneデベロッパー規約変更を受け、FlashアプリをiPhoneアプリに変換するツール「Packager for iPhone」の開発を再開すると発表した。
Adobeは昨年Packager for iPhoneを発表したが、その後Appleは開発者規約を改定し、変換ツールを使ったアプリを禁止した。このためAdobeは4月に、このツールの開発を終了し、GoogleのモバイルOS「Android」に注力する方針を明らかにした。
しかし今回の規約変更で、変換ツールを使ったiPhoneアプリ開発が可能になるため、今後のリリースに向けPackager for iPhoneの開発を再開するとしている。現在このツールは「Flash Professional CS5」の機能として提供されている。
Adobeは「開発者にとって素晴らしいニュースだ。Packager(で開発した)アプリが既にApp Storeで承認されていると聞いている」と語っている。
ただし、AppleがiPhone、iPadでFlashをサポートしていないことに変わりはない。
Appleの規約変更の発表を受け、Adobeの株価はNASDAQ市場で約12%上昇した。
関連キーワード
iPhone | Adobe Systems | Flash | Apple | 利用規約 | 規約改定 | Flashアプリ | iPhoneアプリ | iPhoneアプリ開発 | 株価 | iPhone SDK | iOS
関連記事
- Apple、iPhoneアプリ開発ツールの制限を緩和 アプリ審査基準も公開
AppleがiOSデベロッパー規約を変更し、開発ツールに関する制限を緩和。モバイル広告についても、ライバルのAdMobの排除につながる条項が変更された。 - Adobe CEO「Appleはクローズドを選択した」 iPhone向けFlashアプリ変換ツールへの投資中止
AdobeのナラヤンCEOら同社トップがそろって来日し、iPhoneのFlash対応をめぐるAppleの対応を「クローズドだ」と批判。iPhone用SDKの規約変更に絡み、Flashアプリ変換ツールへの投資を中止することも明らかにした。 - Adobe、iPhone向けFlashを断念 Androidにシフトへ
AdobeはFlashアプリをiPhoneアプリに変換するツールの開発を終了する。同社幹部は、今後はAndroidに力を入れるとしている。 - Apple、iPhone SDKの規約変更 Flash締め出しか
iPhone SDKの新たな規約では、FlashなどのアプリをiPhone向けに変換するツールが禁じられる。スティーブ・ジョブズ氏は、アプリの水準を維持するためと説明しているが、「Flashつぶしではないか」との見方も。 - FlashアプリがiPhoneで動く――Adobeが変換ツール
- 「Flashの方こそクローズドだ」――AppleのジョブズCEOが反論
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.