PUPdate流 HDD大研究よりコンパクトに、より使いやすく――Maxtorの外付けHDD「OneTouch」(3/3)例えば、ウィザードでは「書類のみ」と「アプリケーション及び書類」しか選択できないが、このほかに「すべてのファイル」「キャッシュ以外の全ファイル」「ファイルなし」「OSフォルダ」「Retrospectフォルダ」などを選ぶことができる。コピー元やコピー先のドライブやフォルダの変更も可能。また、スケジュールを設定することで、ボタンを押したあとの動作開始を「一定時間後」などにすることもできる。
さまざまな細かい設定を行うことも可能 また、「OneTouchユーティリティ」というプログラムでドライブの動作を設定することもできる。 設定タブには「ドライブ情報」「電源管理」「OneTouchボタン」の3種類がある。「ドライブ情報」タブでは接続しているドライブのプロパティを確認できる。「電源管理」タブでは、電源をシャットダウンするまでのアイドル時間をドライブごとに設定できる。
「ドライブ情報」タブ
「電源管理」タブ 「OneTouchボタン」タブでは、OneTouchボタンを押した時の動作を設定できる。実はRetrospectも、OneTouchボタンを押した時に実行されるアプリケーションの一つである。ボタンを押した時に実行されるプログラムやスクリプトファイルをここで指定することで、例えば「OneTouchボタンを押したらInternet Explorerを起動する」といった変わった使い方もできる。 ただし、ここで指定できるのはパラメータを含んだコマンドなので、複雑な動作をさせたい場合には、WSHなどを使って自分でスクリプトを記述する必要がある。
「OneTouchボタン」タブでは、OneTouchボタンを押した時に実行されるプログラムを指定できる 全体的に見て、OneTouch関連の操作はスムーズで、同種のユーティリティと比べても非常によくできていると思う。 最後に付け加えると、Retrospect Express側で“バックアップ先ドライブの設定”ができることには感心した。万が一、OneTouch本体の容量が枯渇した際にも、Retrospectの設定を変更して、他のドライブにバックアップを取ることが可能なのだ。“ボタン1発バックアップ”はそのまま使える。こうしたバックアップシステムでは往々に見られた“HDDの容量が枯渇したらボタンも使えなくなる”といったクローズドな(ケチな)システムではないから、いざと言う場合にもつぶしが効くのである。
このようにOneTouchは、よりいっそう外観とソフトウェアが洗練されたのが特徴だ。 気になる価格は、実売価格で200Gバイトモデルが3万2000円程度。同等のスペックを持つ内蔵用ベアドライブ、DiamondMAX Plus 9の実売価格が2万2000円前後なので、差額は約1万円だ。それでアルミケース+USB 2.0/IEEE 1394インタフェース+ケーブルやその他もろもろの付属品、その上ワンタッチボタンによるバックアップ機能(ソフトウェアも付属する)が付いてくると考えれば、非常にお買い得といえるだろう。 コスト面でもパフォーマンスの点からも、OneTouchは非常に優れた外付けHDDだといえるだろう。もし使用するのであれば、USB 2.0でもなかなかの速度だが、IEEE 1394で接続すれば、このHDDの性能をフルに引き出せるはずだ。 [橋本新義(オンサイト), ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. PUPdate流 HDD大研究FEED BACKピックアップ
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