23個のAIツールを9カ月でスピード開発──ZOZO、生成AI活用に前のめり 大量展開のコツを聞いた(1/2 ページ)
生成AIに業務効率化の可能性を見いだし、トライ&エラーを繰り返す企業が増えている。ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOもその1社だ。AIプログラミング補助ツール「GitHub Copilot」の全社導入を進めるなど、生成AI活用に積極的な姿勢を見せている。それだけでは飽き足らず同社では、生成AIを活用した独自ツールの開発にも取り組んでいるという。
ZOZO、生成AI活用を推進する専門部署を設けており、2023年6月に「生成AI業務活用プロジェクト」を発足。24年3月までに、23個のAIツールを開発し、業務効率化を図っているという。実際にどのようなツールを作成したのかZOZOに聞くと、代表例として4つのツールを紹介してくれた。
開発したAIツール4選 年間1500時間の削減が見込めるものも
1つ目が情報システム部門への問い合わせを自動化するツールだ。企業が持つ固有のデータをLLMに参照させることで、ハルシネーションを抑える手法「RAG」を活用したもの。ZOZO社内の資料を参照元にして、AIが質問の1次回答を行う。課題が解決できなかった場合は人間の担当者につなぐ仕組みだという。
2つ目は、売上管理のダッシュボートから、週別のサマリーを作成するツールだ。生成AIを活用したいニーズとして、データ分析への活用を挙げる意見も多くあり、このツールの作成に至ったとしている。
3つ目は、自社のWebサイト用の記事作成時に利用できる「記事のタイトル&目次ジェネレーター」だ。関連キーワードを入れるとタイトルや目次をAIが自動生成し、記事作成の参考にしているという。AIには過去に掲載した過去記事のタイトルや目次を参考にさせており、出力データの精度を高めている。
4つ目のツールは「着用画像判定ツール」と呼ばれるものだ。ZOZOTOWNで掲載している商品ページには、モデルが実際に着た着用イメージ画像を載せている。それらの中には着ている服のサイズやモデルの身長を載せているものがあるが、一部のページでは書いていないものもあるという。
そのため、利用者からのサイズに関する問い合わせが発生しており、応対に手間がかかっていた。これを効率化しようと開発したのが着用画像判定ツールだ。AIによって対象の商品ページにモデル着用画像があるか否か、あるならばサイズは未記載ではないか、これらを抽出できるようにした。
それぞれのツールの利用率は高く、社内での反響も大きいという。特に着用画像判定ツールについては、部署当たりで年間1500時間の作業効率化が見込めると試算しているという。
9カ月で23のAIツールを開発 プロジェクトの裏側は?
これら4ツールを含め、約9カ月で23のAIツールを開発した同プロジェクトは、一体どのように進行していたのか。
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