声優が呼び掛ける「NOMORE無断生成AI」 第1弾の動画と公式サイトを公開 「AIと良い意味で共存していく道を探らなければ」
生成AIを使い、無断で作成した音声・映像に対するルール作りを訴える声優の団体「『NOMORE無断生成AI』有志の会」は10月21日、公式サイトを公開した。併せて、有志の会に参加する声優の山寺宏一さんや中尾隆聖さんなどが、生成AIに関するメッセージを発信する動画も公開。生成AIと著作権の関係について「追加学習は議論が分かれている」との見解を元に、「無断での商業利用はもっての外」「AIと良い意味で共存していく道を探らなければ」などの考えを示した。
声を生成するAIを巡っては、本人そっくりの音声を生成するAIボイスチェンジャー技術が2023年頃から普及。人気歌手や声優の声を無断でAIに学習させ、無関係な歌を歌わせたり、朗読をさせたりするカバー動画などが問題になっていた。
有志の会は、「無断生成AI」を「実演家、著作権者の許諾なく、無断で追加学習、生成、公開されたAI生成物」と定義している。「2024年10月時点の法律では『情報解析のための学習』『非享受目的の学習』は著作権法の範囲外とされているが、追加学習は議論が分かれている」と追加学習を問題視。「誰の声か、誰の表現かが分かるAI生成物は、著作権だけでなく人格権にも抵触する可能性がある」と説明している。
第1弾となる動画では、山寺宏一さんと中尾隆聖さんの他、声優の坂本千夏さん、かないみかさん、くじらさん、関俊彦さんが登場。各自の生成AIに対するメッセージを発信した。
「個人で生成AIの制作物を楽しむことは良いと思う。しかし商業利用はもっての外。収益が上がらないとしても、公にSNSなどで公開することは問題」(山寺宏一さん)「声優としては音声のみの利用に関しては著作権法違反で訴えられない。今後は生成AIと良い意味で共存していく道を探らなければいけないかもしれない」(関俊彦さん)
なお有志の会には、日本俳優連合や日本音声製作者連盟が筆頭参道団体として参画。活動の賛同を示すSNSアイコンの枠用画像も配布している。
「新しい技術は、人間に大きな恩恵を与えてくれる。でも同時に、お互いの気持ちや、未来の文化の在り方まで視野を広げて、議論を重ね、技術の使い方を考えていきたい。傷つけ合う言動の応酬ではなく、平和的な認識のすり合わせをするための議論を行い、文化的なルール作りを目指す」(有志の会)
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