「エッホエッホ」の画像をChatGPTで“ゴッホ化” ギャラリーのX投稿が物議 元ネタへの許可取り巡り
ギャラリー「翠波画廊」を運営するブリュッケ(東京都中央区)は5月15日、翠波画廊の公式X(@suiha_garou)で、13日に投稿したAI生成画像に関して謝罪した。問題となったのは、「エッホエッホ」のフレーズで、Xなどで流行した白いフクロウの写真を、ChatGPTの画像生成機能で“画家ゴッホ風”に加工した画像。同社は「画像生成AIについては賛否両論があり、不快になられた方にはおわびを申し上げます」としている。
物議を醸しているAI生成画像は、翠波画廊の公式Xが「ゴッホゴッホ」と“元ネタ”をアレンジしたメッセージとともに13日に投稿。16日午前11時時点で3万6000超リポスト、34万超いいねが付いている。「うまい!」など肯定的な反応が上がる一方、「画廊が画像生成AIを使うのか」と否定的な声も出るなど、賛否が分かれていた。
これを受け、翠波画廊の公式Xは15日、「この画像の元ネタはオランダの写真家ハニー・ヘーレさんが撮影したフクロウの赤ちゃんです」として、画像について言及した弁護士ドットコム(東京都港区)のWebメディアの記事を紹介。続けて「この写真にエッホエッホの文字を最初に付けたのがどなたかは分かりませんが、いつからかネットミームになりました。今回の弊社の投稿画像は、ChatGPTに写真をゴッホ風にしてとお願いして作成したものです」と説明した。
他方、翠波画廊の公式Xが紹介したWeb記事では、ハニー・ヘーレさんにインタビューしている。そのなかでヘーレさんは、写真を加工したパロディー作品など、自身の作品がオンラインで使用されることに対し、「商業目的でないファンアートはとても楽しいと思います。興味があるので、ぜひ見てみたいですね。ただ、もし商業目的で使用される場合は、事前に知らせていただけるとありがたいです」と語っている。
X上では、この発言を取り上げ、「(ヘーレさんに)写真の使用許可は取ったのか」「商用利用に該当する使い方では」との指摘が出ている。この件について、ブリュッケに確認したところ「使用許可は取っていない」と回答があった。理由について「今回は商業目的ではない」と説明した。
「画像を使ってお金を取る。例えば、はがきを作って売る、画集を作るなどで使用する場合は、著作権料を払わないといけない。商業目的はそういうことかなと思っている」「これ(画像)を直接使い、われわれがお金を稼ぐ、何かを売るということにつながっているとは思っていない」(ブリュッケ)
「翠波画廊の公式Xでの投稿は、宣伝目的ではないのか」と聞くと、「ファンを増やす宣伝というよりは、できるだけ認知を広めるために投稿している。Xを使って何かを売る、画像を使ってお金を得ることはしていない」と回答した。また「翠波画廊の認知を高めたいというだけでなく、業界全体を盛り上げたい、アートのファンを増やしたい、みなさまに楽しんでいただきたいという意識でやっている」と補足した。
なお上記の確認後、ブリュッケは16日午前11時15分時点で「ハニー・ヘーレさんに連絡を取っている」と明かした。同時点で返事を待っている状況という。「(今回の使用は)商業目的ではないが、そういった疑いがあるとのことなので、メールを送っている」と説明している。
白いフクロウのオリジナル写真は、オランダ人写真家のハニー・ヘーレさんが2021年に撮影したもの。日本のXユーザーの間では、2月下旬ごろから、白いフクロウが走る姿の写真が“一生懸命”走っているように見えるとして、「エッホエッホ」というフレーズとともに流行。大阪・関西万博や、ポケモンの公式Xアカウントがパロディー画像を投稿するなど話題を呼んだ。
ヘーレさんに取材したカメラ情報メディアPetaPixelや、本人のFacebookアカウントの投稿によると、海外では以前にもインターネットミームとして流行しているという。今回の日本での流行についても、本人のFacebookアカウントで言及している。
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