“私大最速”AIスパコン「青嵐」お披露目 NVIDIA「Blackwell」採用 東京工科大(1/2 ページ)
東京工科大学(東京都八王子市)は10月2日、同大学に導入したAIスーパーコンピュータ「青嵐」を公開した。米NVIDIAの最新GPUアーキテクチャ「Blackwell」を採用しており、世界のスパコンランキング「TOP500」に入る性能を見込む。国内の私立大学が持つコンピュータの中で「処理速度は最速」とアピールしている。
青嵐は、BlackwellとNVIDIAのAI向けソフトウェア群「NVIDIA AI Enterprise」を組み合わせた統合プラットフォーム「DGX B200」システム12台を搭載する。DGX B200を同社の高速ネットワーク「Quantum InfiniBand」で接続。同社が推奨する設計「DGX BasePOD」に基づいて構築した。国内の私立大学による「NVIDIA DGX」を採用したAIスパコンは、今回が初という。
青嵐のAI向けの理論性能(FP8)は、0.9EFLOPS(エクサフロップス)に達し、これは1秒間に90京回の計算ができることを示す。来週をめどに実際にベンチマークを測定し、理論性能の8割の性能が出せれば、TOP500にランクインできる見込みだ。
青嵐は主に教育用途を想定し、学生がAI学習などで利用できる環境を整備する。11月上旬以降に、教員や学生向けに順次提供する予定だ。
同大学の生野壮一郎教授(AIテクノロジーセンター・ICT部門長)は「24時間使えるGPU環境は学生にとって非常に高価なもの」と語る。今回に先行する取り組みとして、2023年、同大学のコンピュータサイエンス学部に、NVIDIAのGPU「A100」15台を搭載したミニサーバを学生向けに構築した際には「ほぼ100%の利用率になった」と説明。こうした需要を満たしながら、AI教育や研究を推進したい考えを示した。
他にも、同大学独自のLLMの開発や、企業との共同研究などでも活用する予定だ。さらに、同日に東京都八王子市と結んだ「東京工科大学と八王子市のAI・DX技術を活用した連携に関する協定」に関する取り組みでも利用。同市の自動運転の実証実験や、行政サービスのDX推進などで青嵐の活用を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
2
引退した人型ロボ、“溶けた鋼の海”に沈む アーノルド・シュワルツェネッガー氏が提案 米企業が動画公開
-
3
国産AI「LLM-jp-4」ベースのAIモデル、KDDI傘下のELYZAが無料公開
-
4
総額2.3兆円、千葉市に巨大な「AIデータセンター」建設へ 発電大手JERA参画の“ドリームチーム”、勝機どうつかむ?
-
5
「Claude」3倍高速化の裏で、Anthropic開発者が「あえてしなかったこと」:899th Lap
-
6
「FDE」は常駐SEのすげ替えなのか “人月商売の死”を打破したい国内SIer、打開策は意外なところに?
-
7
富士通が脱人月モデルへ CROが説く「AI時代のバリュープライシングへの転換」とは
-
8
「Gemini 4 Argon」とは 性能評価にみるAstra/Fable/Opusとの違い 一般提供は年内?
-
9
ChatGPTにAIでバーチャル試着機能とカメラでの書類スキャン→PDF化機能
-
10
「DMに逃げる理由は秘密保持ではない」 人とAIエージェントの“最強チーム”を作るベストプラクティス
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR