「作家の尊厳を踏みにじった」――集英社、動画生成AI「Sora 2」に抗議 権利侵害には「厳正な対応」(1/2 ページ)
集英社は10月31日、生成AIを利用した権利侵害への対応方針を示す声明を発表した。米OpenAIの動画生成AI「Sora 2」で出力した動画の一部が、既存のコンテンツに類似していたことを問題視した。生成AIの利用の有無を問わず、集英社の作品の権利を侵害していると判断した場合「適切で厳正な対応を取っていく」としている。
Sora 2は、OpenAIが10月1日に発表した動画生成AI。前モデル「Sora 1」に比べ、物理法則に忠実に動く映像を作成できることが特徴だ。SNS上では、その性能が評価されている一方、日本の人気マンガやアニメなどに酷似した動画を生成できたことから、著作権の侵害を懸念する声も広がっていた。
集英社は、Sora 2で生成した類似動画に対し「アニメやキャラクターの著作権を侵害する」との見解を示す。「生成AIの進化により、より多くの人々が創作の喜びを分かち合い、創作物を享受できるようになる社会は歓迎されるべきだが、それが、心血を注いで作品を作り上げた作家の尊厳を踏みにじり、多くの人々の権利を侵害することのうえに成立してよいはずはない」と主張した。
また集英社は、生成AIサービスにおいて、権利者が事後的に使用拒否を示す「オプトアウト」にとどまらない対策の必要性を訴えた。集英社は「(サービスの提供側が)実効的な侵害対策、権利者に対する救済策を打ち出さない限り、コンテンツ産業の基盤を揺るがし続ける生成AIサービスを利用した侵害のスパイラルは止まらない段階にきている」と指摘。法整備など国家的な対応も求めた。
31日には、講談社やKADOKAWAなどの出版社17社と、日本漫画家協会、アニメ制作会社を中心に構成される日本動画協会(東京都文京区)も共同声明を発表。Sora 2の問題点を指摘し、生成AIを利用する際のルールや権利侵害への対応方針を示していた。
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