“AIとの雑談”の限界……ChatGPT新機能「グループチャット」は、違和感がすごかった(2/2 ページ)
ChatGPTに雑談を振ってみたら、今日の天気について話してきた。いわく「今日ちょっと寒くなかった?」。
いやあ……。
その日はとても暖かかった。東京では最高気温が20度を超え、ニュースでも「きょうは暖かかった」と言っていた日。現実とまるでそぐわない返答に、相手は人じゃない、ということを突きつけられた気になった。
最も“人間らしさ”を感じたリアクション
ChatGPTのグループチャット機能は、「人間同士のチャットの中にAIが紛れている」という雰囲気で作られているのに、AIのふるまいが明らかに“人間じゃない”ので、違和感がすごい。
その最たるものは、発言前にほぼ必ず表示される、「ChatGPTが調査中です」という文字だ。こちらは話しかけているつもりなのだが、AIの回答は会話ではなく「調査」なのかと思うと、どうにも冷めた気持ちになる。
こちらはちょっとした相づちのつもりで話しかけても、返答が構造化された長文になりがちだ。「話が長い」「短文がいいんじゃないかな」と指摘すると一時的に簡潔になるのだが、すぐに元に戻る。
AIとの自然な会話はまだ無理なのだろうなあと感じた一方で、「これは人間っぽいな!」と驚いたふるまいもある。リアクションアイコンだ。
ChatGPTに返答すると、その返事をリアクションアイコンだけで返してくることがある。会話のトーンに合わせ、ニコニコ絵文字などのリアクションを、人間の発言に押してくるのだ。これには人間っぽさを感じた。
新機能の使いどころは?
OpenAIの発表によるとグループチャット機能は、「職場での共同作業や、複数人で旅行計画の立案などを想定」しているらしい。
だが、調べ物をさせたら間違えるし、雑談に混ざってもらうのも難しい。友人同士の会話に、「めっちゃ空気が読めなくて話が長いうえに、知識もちぐはぐな人」が混ざっているという感覚になり、「ちょっと黙っててくれないかな」と思ってしまうことが多い。
会話は諦め、調べ物に特化させる手もあるが、チャットの流れの中で、人間のように呼び出すのがむしろ面倒。別ウインドウでChatGPTを開いてその都度聞いた方がストレスがなさそうに感じた。
普段、DiscordやSlackなど別のサービスでチャットしている友人同士でわざわざChatGPTに移動するのも手間だ。むしろ、普段から使っているチャットサービスに「ChatGPTチャンネル」として組み込めれば、より自然に使えるかもしれない。
この機能はまだリリースされたばかり。今後、人格や記憶を作り込んで好みに設定できるようになれば、もっと自然で有意義な会話ができるかもしれない。その先には、「チャット相手が人間かAIか分からない」日が来る……のかな。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
FANZAで「成人向けAIコンテンツ制作サービス」開始 8月24日から先行体験
-
2
Anthropic、「ミュトス 5」を脆弱性スキャンに開放──「Claude Security」経由でEnterprise顧客が利用可能に
-
3
「たった14人」の挑戦から7兆円の逆転劇へ ラピダス小池社長の「TSMCとは戦わない」2ナノ半導体の勝算
-
4
エイベックス松浦会長、noteの“バズり記事”を「ほぼAI」で作成 「僕の60年分のデータを入れた」
-
5
「孫さんはOpenAIだが、僕はAnthropic」 SBI北尾会長が語る「AI投資5億円→増収27億円」の勝算
-
6
「Gemini Notebook」で利用者10倍 シニア社員をAIヘビーユーザーにした首都高の考え
-
7
現役組み込みエンジニアがAIを業務利用して分かったこと――期待と限界と現実解
-
8
中国AI「Kimi」が日本進出か 有料プランのプレゼントキャンペーンも 「はじめまして、日本」
-
9
GoogleはAI競争に負けたのか 「最強のAI」ではなく「AIの“電力網”」を選ぶ賭け
-
10
フィジカルAIとヒューマノイドの可能性、PFNの見立てとトヨタのアプローチ
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR