「誤解を招いた」――国交省・薗原ダム管理支所、投稿した“AI加工”写真を削除 代わりに元写真を掲載
国土交通省の薗原ダム(群馬県沼田市)管理支所の公式Xは11月28日、27日に投稿した同ダムのAI加工写真を削除すると発表した。「誤解を与えない分かりやすく簡潔な情報発信とする」という公式Xの運用ポリシーにそぐわないと判断したという。あわせて、加工前の画像も掲載した。
問題となったのは、公式Xが「薗原ダムに虹がかかりました」と投稿した写真で、薗原ダムの背景に紅葉した山と虹が写っていた。一方、Xユーザーからは、写真内の「薗原ダム」の看板の文字が乱れていたり、公式Xが過去に投稿したダムの画像と一部形状が異なっていたりしたことから「AI加工では?」との指摘が続出していた。
こうした指摘を受け、公式Xは28日午前10時40分ごろに「肉眼で見たよりも写真の虹が暗めだったので、AIで虹の色調整を依頼したところ、虹以外にも色んなところが改変されています」と報告。「あえて元の写真は載せません! ぜひ現地で間違い探しをしてください」と来訪を促した。
しかしX上では、この投稿に対しても「AIで色調整した時点で現物とは別物」として、元の写真を掲載すべきとの意見が出ていた。これを受け、公式Xは同日午後4時30分ごろ、「薗原ダムに虹がかかりました」という27日の投稿と、それに続く28日の投稿を削除するとして謝罪。虹が写っている加工前の画像も掲載した。
公式Xを管理する国土交通省関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所によると、写真の加工には、米MicrosoftのAIサービス「Copilot」を利用したという。「AI加工では?」と指摘された後、すぐに加工前の画像を掲載しなかった理由については「AIだと画像のいろいろな部分が変わる」「せっかくAIで修正したので、企画ではないが、間違い探しで楽しんでほしいというサービス心だった」と明かした。
一方、同事務所はこうした対応について「誤解を招き、不適切だった」と説明。今後は「AIの使い方も含めて、所内に周知を図っていく」といい、もしAIで写真を加工した場合には、その旨を明示するとしている。
なおX上では、今回物議を醸した写真以外にも、薗原ダム管理支所の公式XがAIで加工した写真を投稿しているのでは、との声も出ている。この指摘に対し、同事務所は「現在確認中」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
2
引退した人型ロボ、“溶けた鋼の海”に沈む アーノルド・シュワルツェネッガー氏が提案 米企業が動画公開
-
3
国産AI「LLM-jp-4」ベースのAIモデル、KDDI傘下のELYZAが無料公開
-
4
総額2.3兆円、千葉市に巨大な「AIデータセンター」建設へ 発電大手JERA参画の“ドリームチーム”、勝機どうつかむ?
-
5
「Claude」3倍高速化の裏で、Anthropic開発者が「あえてしなかったこと」:899th Lap
-
6
「FDE」は常駐SEのすげ替えなのか “人月商売の死”を打破したい国内SIer、打開策は意外なところに?
-
7
富士通が脱人月モデルへ CROが説く「AI時代のバリュープライシングへの転換」とは
-
8
「Gemini 4 Argon」とは 性能評価にみるAstra/Fable/Opusとの違い 一般提供は年内?
-
9
ChatGPTにAIでバーチャル試着機能とカメラでの書類スキャン→PDF化機能
-
10
「DMに逃げる理由は秘密保持ではない」 人とAIエージェントの“最強チーム”を作るベストプラクティス
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR