「国産四足歩行ロボ」でクマを追い払う 東大発スタートアップのねらい イメージは「エヴァ」?(1/2 ページ)
クマによる人身被害が相次いだ2025年、その年末に国産の四足歩行ロボットでクマ被害を未然に防ぐプロジェクト「KUMAKARA MAMORU」が始動した。手掛けるのは、人型ロボットや四足歩行ロボを開発するスタートアップのHighlanders(東京都豊島区)。同社の増岡宏哉代表に、同プロジェクトの詳細や今後の展望などを聞いた。
KUMAKARA MAMORUでは、同社の四足歩行ロボット「HLQ Pro」を活用する。クマの生息域と人の生活圏の境界にHLQ Proを展開し、クマと人の遭遇リスクを低減する。
HLQ Proのサイズは、起立状態で幅44cm、奥行き88cm、高さ98cm。標準で約4時間稼働し、追加のバッテリーを搭載すれば稼働時間を延長できる。AIによってやぶや急斜面を自律歩行でき、車やドローンが進入できない場所にも入れる。クマを検知する赤外線カメラや威嚇用のスピーカーなども搭載可能で、クマ対策に役立つという。
増岡代表によると、HLQ Proはソフトウェアとハードウェア共に同社の独自開発という。ロボットの動きを制御するAIは、米NVIDIAのプラットフォーム「Isaac Sim」を活用し、シミュレーションを重ねて開発した。機体も設計図から作成しており、センサーやモーターは部品メーカーから調達し、骨格や外装のカバーなどは内製した。
同社の所沢開発拠点(埼玉県所沢市)で実施したHLQ Proのデモでは、室内を歩き、数cm程度の段差を乗り越える姿を披露した。段差を上がる際は、一部にぎこちない動きも見られた。一方、サイズ感から目の前で動いていると迫力を感じた。
HLQ Proの開発期間は1年弱。動きを制御するAIを改良しながら、次世代機も作成中だ。
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