ガンダムの「ハロ」が宇宙へ――27年春までに打ち上げ、ISS「きぼう」で稼働 “生みの親”大河原氏に聞くこだわり(1/2 ページ)
宇宙事業を手掛けるスタートアップのスペースエントリー(茨城県つくば市)は4月7日、球型のロボット「みんなのハロ」を国際宇宙ステーション(ISS)に滞在させる参加型プロジェクト「HELLO, HARO」を発表した。同ロボットのモチーフは、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するロボット「ハロ」。ISSの実験棟「きぼう」で稼働テストなどを行う。
みんなのハロのデザインは、作中のハロをデザインしたメカニックデザイナーの大河原邦男氏が担当した。大河原氏とスペースエントリーのエンジニアチームが協力し、開発を進めている。
みんなのハロの直径は210mm、重さは4.5kg未満。ボディーはアルミ製で、バッテリーで駆動する。プロペラを内蔵しており、“ほっぺ”にあたる部分から空気を吹き出すことで、全方位に移動できるという。周囲を認識するレーザーセンサーやカメラ、通信用マイクなども備える。
ソフトウェアには、オープンソースの組み込み機器向けOS「Zephyr」(ゼファー)を利用する。基本的には地上からの遠隔操作で動く仕組みで、障害物にぶつかりそうになった際などは自律的に停止する。
みんなのハロにはAIを搭載しない一方、地上側の操作端末にはAIを搭載する予定だ。例えば、「前に進め」といった自然言語の指示をAIでコマンドに変換して宇宙に送信する。
プロジェクトのコンセプトは「誰もが宇宙ミッションに参加できること」。クラウドファンディングを通じて、みんなのハロの組み立てや打ち上げ、宇宙での運用を体験できる権利を提供する。クラウドファンディングは14日に始める予定で、目標金額は3000万円。集めた資金はみんなのハロの開発などに充てる。
26年中にみんなのハロを開発して安全性などを検証し、27年春までに米国からISSに打ち上げる。きぼう内での稼働テストや、宇宙飛行士と地上の人間との通信テストなどに利用し、宇宙でロボットを活用するためのデータ取得を目指す。
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