ガンダムの「ハロ」が宇宙へ――27年春までに打ち上げ、ISS「きぼう」で稼働 “生みの親”大河原氏に聞くこだわり(2/2 ページ)
「作中のハロの再現目指した」 大河原氏のこだわりポイント
大河原氏によると、みんなのハロのデザインでは、なるべく作中のハロに近づけることを目指したという。例えば、ハロではボディーの継ぎ目に当たる機体表面のライン部分に、カメラやセンサーなどの機器類を収めることで「これはハロだ」と認識してもらえるよう工夫した。
空気を吹き出す“ほっぺ”の形も、当初は四角だったが、ハロのイメージから丸に変更した。大河原氏も、今回のデザインで一番気に入っているポイントと話す。
「最初に提案された四角の穴はどう料理しようかと思いましたが、丸くすれば機能的にもそう影響はないのかな、と。苦肉の策で良い結果になりました」(大河原氏)
スペースエントリーの熊谷亮一CEOは、今回みんなのハロのデザインを大河原氏に依頼した理由の一つとして、参加型のプロジェクトにおける親しみやすさを重視したと説明する。
熊谷CEOによると、これまで宇宙開発で利用する機器は基本的に過酷な環境に耐えるための性能を重視してきたという。一方、みんなのハロは「動かしてみたい」「一緒に宇宙でわくわくしたい」と思えるデザインを意識し、HELLO, HAROに参加するきっかけにつなげる。
ちなみに、作中でハロが耳をパタパタと動かすアクションは再現していない。熊谷CEOによれば、ISSの運用が終わる2030年の1~2年前には、民間企業が利用できなくなる可能性がある。想定期限に開発を間に合わせるために「断腸の思いで省かせていただきました」(熊谷CEO)
ただし、技術的には可能という。「可動部が出てくると、安全や耐久性に問題が生じるため、解決にある程度の時間が必要になります。関係者が許せば、第2弾で挑戦したいと思っています」(熊谷CEO)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
よく見られているカテゴリー
アクセスランキング
-
1
GPT-5.5は最高性能ではないのに、なぜエンジニアが熱狂? カギは“最後まで自走する力”
-
2
Google、“動画版Nano Banana”こと「Gemini Omni」公開 会話で映像を生成・編集
-
3
Appleが5年がかりで開発したセキュリティ対策を5日で突破 「Mythos」が見せつけた脆弱性攻撃の威力
-
4
日立、Anthropicと提携 グループ29万人に「Claude」などAI導入 社会インフラ分野にも展開へ
-
5
生成AIで3Dモデルを自動作成 専門スキル不要でテキストや画像から3D化
-
6
【やさしいデータ分析】ベイズ統計入門 ~ 古典的な統計との違いと使い分け
-
7
「最新のAI創薬ラボ」なのに会議室みたい!? 製薬大手がラブコール送る“異色のAI企業”による新拠点とは
-
8
みずほFGが実現 2週間かかるAIエージェント開発を最短数日にする仕組みとは?
-
9
キオクシア社長「記録的な増収増益」 3カ月の売上収益1兆円、純利益は2990%増 好決算の背景は
-
10
伊藤忠商事や三菱ケミカルなど16社が参画 大手企業の「暗黙知」を活用する新プロジェクト
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR