NVIDIAがWindows PCに再参入「RTX Spark」 最新のNVIDIA GPUと128GBユニファイドメモリを搭載

 米NVIDIAは6月1日(現地時間)、コンピュータ関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2026」に先駆けて開いたカンファレンス「NVIDIA GTC Taipei 2026」の中で、Microsoftと共同開発したWindows PC向けプロセッサ「RTX Spark」を発表した。Blackwell世代のGPUと、最大128GBのユニファイドメモリを1つのチップに搭載することで高いAI実行性能をうたう。

【訂正履歴:2026年6月1日午後2時 掲載当初、RTX SparkをPC名として紹介していましたが、正しくはプロセッサ名でした】

Windows PC向けプロセッサ「RTX Spark」 128GBユニファイドメモリで600GB/sの帯域を持つ(出典:NVIDIA GTC Taipei 2026のYouTubeライブ、以下同様)
RTX Sparkを持つ米NVIDIAのジェンスン・フアンCEO
RTX Spark搭載PCが今秋に各社から発売予定
RTX Sparkの性能

 Blackwell世代のRTX GPUを搭載し、最大で1ペタフロップス(1000兆回/秒、FP4時)のAI計算性能と20コアのGrace CPU、最大128GBのユニファイドメモリを搭載する。大規模言語モデル(LLM)の推論速度に重要なメモリ帯域は600GB/sで、一般的なPC(約100GB/s)の約6倍となるほか、米Appleの「M5 Max」チップに並ぶ。

 AIだけでなく、クリエイティブの性能やゲーミング性能もアピール。米Adobeの「Photoshop」や「Premiere」が高速に動くとした他、WQHDの解像度でレイトレーシングとDLSSを有効にしながら100fpsでプレイ可能という。

 2026年秋に、Acer、ASUS、Dell、GIGABYTE、HP、Lenovo、Microsoft、MSIの各PCベンダーから発売予定(執筆時点で価格は不明)。

重い3Dレンダリングも可能
NVIDIA GPUが得意とするゲーミング性能も兼ね備える
1日中バッテリー駆動可能

 NVIDIAのSoCがWindows PCに搭載されるのは初ではなく、2012年発売の「Surface RT」や2013年発売の「Surface 2」では「NVIDIA Tegra 3」「Tegra 4」が採用されていた。

 Tegra 4以降、Windows向けの大きな動きはなかったが、米Microsoftが24年に米QualcommとともにARMアーキテクチャ採用版の「Copilot+ PC」を展開。NVIDIAは25年にLinuxベースのOSを搭載したARMアーキテクチャの“手のひらスパコン”「DGX Spark」を発売するなど、OSもハードも下地が整った中での再参入といえる。

(発表会の内容を追記しました)

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この記事の著者

井上輝一

井上輝一

2016年3月からITmediaにジョイン。ITmedia Mobile、PC USER、LifeStyle、ヘルスケアで編集・執筆を兼務。2017年4月からITmedia NEWSでの兼務も開始。2019年4月にNEWS専属となる。スマートフォンやPCといったガジェット系の他、理系(神経科学)のバックグラウンドを生かして科学系のネタや、量子コンピュータ、ブロックチェーン、AIなど多岐に渡って取材している。

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