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米NVIDIA、“AIネイティブ”なデスクトップPC「DGX」発売 予約受付も開始 2999ドルから

» 2025年03月19日 12時20分 公開
[ITmedia]

 米NVIDIAは3月18日(現地時間)、年次イベントの「GTC 2025」で、“パーソナルAIスーパーコンピューター”をうたうデスクトップPC「DGX」を発表した。これまでデータセンターでしか利用できなかったGrace Blackwellアーキテクチャの機能がデスクトップにもたらされるとアピールしている。

コンパクトな「DGX Spark」(写真=左)とタワー型の「DGX Station」(写真=右)(出典:NVIDIA)

 DGXシリーズは、AI研究者やデータサイエンティストをターゲットにしたデスクトップPC。シンプルな構成の「DGX Spark」と、大規模なワークロード向けに高速データ転送をサポートしたミニタワー型「DGX Station」を用意する。すでに台湾のASUSや米国のDell、HP、中国Lenovoなどが製造パートナーとして名乗りを上げている。

 このうちDGX Sparkは、1月の「CES 2025」で「Project DIGITS」と紹介された“手のひらサイズ”のモデルだ。CPUには20コアのArm(10 Cortex-X925+10 Cortex-A725 Arm)を使い、Linuxベースの独自OS「NVIDIA DGX OS」を動かす。

 すでにNVIDIAの直販サイトでは予約を受け付けており、価格は3999ドル(メモリ128GB、ストレージ4TB)から。ASUSが製造する「ASUS Ascent GX10」(メモリ128GB、ストレージ1TB)なら2999ドルとなっている。ただし現時点で日本からは予約できない。

 一方のDGX Stationは、最大800Gbpsに対応する「ConnectX-8 SuperNIC」を搭載するモデル。今年後半にASUS、BOXX、Dell、HP、Lambda Labs、Supermicroなどの製造パートナーから発売されるとしている。

DGX Sparkの製品ラインアップ(出典:NVIDIAの直販サイト)

 NVIDIAの創業者であるジェンスン・フアンCEOは「AIはコンピューティングスタックのあらゆる層を変革した。ならばAIネイティブのアプリケーションを実行するために設計された新しいコンピューターが登場するのも当然のこと。DGXにより、AIはクラウドサービスからデスクトップやエッジアプリケーションにまで広がるだろう」と話している。

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