米Appleは6月10日(米国時間)、開発者向けの年次会議「WWDC」で、同社純正の生成AIサービス「Apple Intelligence」(以下、Apple AI)のクラウド側実行基盤として「Private Cloud Compute」を発表した。サーバはAppleシリコンで稼働する。
同社は生成AIを同社デバイスに統合する上でプライバシーやセキュリティを重視。原則としては、Apple AIの動作をデバイス上で完結させることで外部へのデータ漏えいを防ぐ方針だ。
しかし、デバイス上では難しい、より複雑な計算が必要な場合はPrivate Cloud Computeに情報を渡し、計算するという。Private Cloud ComputeはApple製デバイスのプライバシーとセキュリティを引き継ぐため、安全により優れたAIを利用できるようになるとしている。
サーバのノードなどのスペックは未公開。AppleシリコンはMacやiPhone、iPadの計算コアとして利用されてきたが、同社がサーバとして利用する公開事例は今回が初。
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