米Morgan Stanleyは調査レポートで、米Appleが新たに発表した「Siri AI」について、多くの旧型「iPhone」が高度なAI機能を実行する能力を備えていないため、同社の既存ユーザー基盤の大部分は利用できる機能が限られると指摘した。
Morgan Stanleyによると、8億5000万台超のiPhoneは「Apple Intelligence」の基本的な問い合わせ機能を実行できず、13億台超のiPhoneはSiri AIを利用できないという。
Siriは大幅な刷新が長らく延期されていた。Siri AIは、6月9日(現地時間)に開催されたAppleの年次開発者会議「WWDC」(Worldwide Developers Conference)の目玉として発表された。世界最大のスマートフォンメーカーであるAppleは、Siri AIによって米OpenAIの「ChatGPT」、米Googleの「Gemini」、米Anthropicの「Claude」といった競合サービスに対抗する考えだ。
Morgan Stanleyは、AIへのアクセス性がスマートフォン買い替えの主要な動機の一つとなっている一方で、ソフトウェアの魅力だけでハードウェアを販売することは容易ではないと警告した。
AppleのWebサイトによると、Siri AIは「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」「iPhone 16」シリーズ以降のモデルで利用できる。
Morgan Stanleyは「Siri AIの普及を妨げる主な要因は、チップアーキテクチャとメモリ容量である」と指摘している。
Siri AIは、Apple独自のAIシステムのApple Intelligenceを基盤としている。8億5000万台超のiPhoneは、Apple Intelligenceの基本的な問い合わせ機能を実行できないと見込まれる。そのため、同システムを活用するSiri AIに至っては、13億台超のiPhoneが利用できないという。
また、Apple Intelligenceでは大量のオンデバイス処理が必要となるため、最も高度なSiri機能を利用するには12GBのユニファイドメモリが必要になるという。
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