中国のスタートアップ・DeepSeekが、米OpenAIのChatGPTに対抗する無料のAIモデルを発表した影響を受け、1月27日に米国株先物と中国以外のアジア株が急落した。
米ナスダック総合指数先物は午前1時58分(グリニッジ標準時)時点で1.8%下落し、S&P500先物は0.9%下落した。
日本の日経平均株価は0.3%下落し、当初の上昇から反転した。ニュージーランドの株価指標は0.6%下落。シンガポールのストレーツ・タイムズ指数は0.2%下落した。
一方、製造業が今月予想外の縮小を示したにもかかわらず、香港のハンセン指数は0.9%上昇し、中国本土の優良株は0.2%上昇した。
英金融サービスIGのストラテジスト、イェップ・ジュン・ロン氏は「DeepSeekはテクノロジー業界に混乱の懸念を生じさせており、その登場は、米国の規制下にあるにもかかわらず中国がAI競争で引き続き前進できることを示唆している」とした。
同氏は「米国のハイテク優位性に対する懸念を植え付けているようだ」とし、「ハイテク企業の高すぎる評価額が再び精査されることになる」とも述べた。
一方、ドナルド・トランプ米大統領がコロンビアに対し、報復関税と制裁を課した後、ドルは上昇した。コロンビアは、強制送還された移民を乗せた軍用機の離着陸を拒否していた。
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