米Googleは5月6日(現地時間)、思考するAIモデル「Gemini 2.5 Pro」の更新版「Gemini 2.5 Pro Preview I/O Edition」のリリースを発表した。
このアップデートは、20日から開催の年次開発者会議「Google I/O」での発表に先駆け、デベロッパーが1日も早く利用できるよう約2週間前倒しで行われたもの。コーディング能力の大幅な向上にフォーカスしたという。特にフロントエンドとUI開発の改善に注力した。
美的で機能的なWebアプリを構築する能力を評価する「WebDev Arena」リーダーボードでは、以前のバージョンから+147 Eloポイント向上し、首位にランク付けされた。
動画理解能力の強化により、例えば1本のYouTube動画からインタラクティブな学習アプリを作成できる。
また、フロントエンドWeb開発機能の強化で、例えば、デザインファイルを手動で確認し、CSSコードを書く代わりに、IDEでGemini 2.5 Proを使用し、既存アプリのスタイルに合わせた新機能を生成できる。
開発者は、「Google AI Studio」の「Gemini API」を通じて、エンタープライズ顧客は「Vertex AI」を通じて、このバージョンを利用できる。
Geminiアプリのユーザーも利用可能で、Canvasの強化により、単一のプロンプトでインタラクティブなWebアプリを構築することを可能にしている。
既にGemini 2.5 Pro(バージョン03-25)を利用しているデベロッパーは、最新バージョン(05-06)に自動的に更新されるため、特別なアクションは不要だ。関数の呼び出しにおけるエラーの削減や、トリガーレートの向上なども図られている。価格の変更はない。
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