ロボット開発企業の米Figureのブレット・アドコックCEOは6月6日(日本時間)、同社の人型ロボット「Figure 02」が物流倉庫で作業する動画を公開した。動画では、ロボットが荷物の向きをそろえ、ベルトコンベヤーに流していく様子を確認できる。
Figure 02は、前モデル「Figure 01」の改良版で2024年8月に発表した人型ロボット。16自由度の手を持ち、6つのカメラを搭載。オンボードでのコンピューティングも可能で、視覚言語モデル(VLM)による推論機能なども備えている。
動画では、Figure 02が段ボールやビニール袋で梱包された大きさの異なる荷物を次々とピックアップ。荷物の向きを変えたり、ビニール袋の膨らみを整えたりしてベルトコンベヤーに流している。
Figure 02の動作について、アドコックCEOは、同社が開発したロボット制御のためのAIモデル「Helix」によって自動で動いていると説明。バーコードをスキャナーで読み取るため、荷物をひっくり返したり、平らにしたりするよう学習しているという。
Helixは、2月に公開したVLA(Vision-Language-Action )モデルで、知覚と言語理解、学習制御を統合している。頭部、胴体、手の指など人型ロボットの上半身全体を制御でき、2台のロボットの同時操作も可能。遠隔操作に関するロボットのデータなどを含む約500時間のデータセットにより学習しており、低消費電力のGPUでも動くという。
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