「生成AIへの投資増やす」3割、1000万円超は2割 FIXERが大企業の経営者に調査
生成AIサービスなどを手掛けるFIXER(東京都港区)が3月に実施した大企業経営者らを対象としたアンケート調査によると、「今後、生成AIへの投資を増やしたい」との回答が3割を占めた。投資額については「100万円以上」と答えた経営者が3割超に達した。日本企業でも生成AIサービスを全社で導入するなどの動きが広がっている。企業の業務効率化が少しずつ進みそうだ。
調査はFIXERが全国の従業員300人以上の企業の経営者を対象に1月30日~2月1日に実施し、800件の回答を得た。情報・通信のほか、金融・保険、エネルギー、不動産、流通・小売りなどの企業が対象となった。
投資意思は二極化か 「増やす」3割、「しない」2割
アンケートで、「今後の生成AIへの投資をどうしていきたいか」と聞いたところ、「投資を大きく増やしていきたい」との回答は5.4%だった。「投資を増やしていきたい」と答えた人も24.6%おり、合計で30%に達した。
生成AIへの投資について「現状と変わらない」との回答は44.3%。現状以上の生成AIへの投資をする考えの企業は74.3%に達している。一方で「投資を減らす」との回答は2%に過ぎなかった。そもそも「生成AIへの投資をしない」と答えた経営者も23.8%に達した。
生成AIに期待する効果について聞いたところ、最も多かったのが「業務の効率化」で、52.4%と過半数に達した。「生産性の向上」が17.3%、「人手不足の解消」が16.4%で続いた。少子・高齢化を背景とした人手不足が深刻化する中、大企業も単位当たりの生産性を高めることが重要になっており、生成AIの効果への期待が高まっている。
生成AIに「1000万円以上投資したい」は2割
アンケートで「業務に活用するため、将来的に生成AIに投資したいと考えている金額はどの程度か」と聞いたところ、「100万円以上1000万円未満」と回答した人は32.3%に達した。このうち、「1000万円以上」との回答は18.4%だった。ただ、「わからない」との回答も57.5%に達し、経営者が生成AIにどこまで投資をして良いか判断しかねている様子もうかがえる。
「1000万円以上を投資したい」と回答した経営者に理由を聞いたところ、最も多かったのは「業務効率化に役立つと考えているから」で58.4%だった(複数回答)。「現場の人手不足が深刻だから」(48.7%)が続いた。「他社が積極的に対応を進めており、競争に遅れたくないから」(29.2%)、「資金が潤沢で将来投資をする余裕があるから」(12.4%)との回答も多かった。
FIXERは企業向けクラウドシステムのほか、ChatGPTなどをベースに安全性や利便性を高めたとする生成AIプラットフォーム「GaiXer」(ガイザー)を提供している。
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