米Googleは8月13日(現地時間)、Geminiアプリをアップデートし、過去のチャット履歴を参照してユーザーの好みを学習できるようにしたと発表した。この機能「Geminiアプリ アクティビティ」は初期設定で有効だが、「設定とヘルプ」→「アクティビティ」で無効にもできる。
この機能は、まずは2.5 Proモデルを使う場合に利用できるようになる(数週間かけて日本を含むほとんどの国と地域で展開中)。数週間中に2.5 Flashでも利用できるようにする予定だ。
アクティビティがオンになっていると、GeminiはユーザーがGeminiと共有したデータや好みを記憶し、新たなプロンプトでもそうした記憶を背景にした受け答えをする。
例えば、過去にある書籍の内容を要約するようリクエストしていると、Geminiにお勧めの本を尋ねると、要約を依頼した書籍と似たテーマの本を提案する。
過去のデータを反映させたくない会話を行う場合のために「Temporary Chat」(本稿執筆現在、日本語での名称は不明だが「一時チャット」というような意味)機能を追加した(全ユーザー向けに数週間かけて展開中)。
例えば通常は主に仕事で時事問題について会話しているユーザーが、プライベートな質問をする場合などに使える。一時チャットはGeminiのアクティビティには表示されず、AIのトレーニングにも使われないが、最大72時間は保存される。
一時チャットを使うには、「チャットを新規作成」の隣に表示されるアイコンをタップする。
同じような機能は米OpenAIのChatGPTにもある。
Googleはまた、Geminiにアップロードされるユーザーのコンテンツの取り扱い方法を更新することも発表した。「Geminiアプリ アクティビティ」(数週間以内に「アクティビティを保存」という名称に変更される)がオンになっている場合、ユーザーがアップロードするすべてのコンテンツがAIのトレーニングに使われるようになる。使われたくない場合は、アクティビティをオフにするか、一時チャットを使う。
Google、「Gemini」アップデート パーソナライズ機能など多数
「Gemini Advanced」に設定を記憶させるChatGPTの「メモリ」のような機能追加
ChatGPTがチャット履歴を自動的に記憶して回答に反映させる新しいメモリ機能、有料プランで提供開始
Google、「Gemini」に学習支援モード「ガイド付き学習」を追加 OpenAIの「study mode」に続きCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.