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ExcelやWordに「エージェントモード」 Copilotが進化、「売上データを分析して」で財務レポート出力

» 2025年09月30日 10時40分 公開
[ITmedia]

 Microsoftは9月29日(現地時間)、WordやExcelなどにAIアシスタント機能を組み込んだ「Microsoft 365 Copilot」で、AIがユーザーの意図をくみ、複数ステップにわたる作業を自律的に行える「エージェントモード」を発表した。

画像 ニュースリリースより

 Microsoft 365 Copilotは従来、1回のプロンプトで1つの作業を実行していたが、エージェントモードは一度の指令で複雑な作業をこなし、問題を修正・検証するまでの一連のプロセスを行える。

 まず英語版のExcelとWordで「フロンティアプログラム」ユーザー向けに提供がスタートした。PowerPointも対応する予定だ。

 例えばExcelでは、数値を入力した上でテキストで指令すると、適切な数式やピボット構文、グラフなどを自動で生成。「この売上データセットを分析し、意思決定に役立つ重要なインサイトを視覚化して」といった指令で、財務レポートを作成できる。

画像 Excelのプロンプト例(ニュースリリースのGoogle翻訳より)

 Wordなら「顧客からのフィードバックを要約し、主要なトレンドを強調して」などと伝えるだけで下書きを作成してくれ、AIと会話しながらレポートを完成させられる。

画像 Wordのプロンプト例(同上)

チャットからプレゼン資料作成も「Office Agent」

 また、Copilotのチャット画面に入力された指令からユーザーのニーズを理解し、PowerPointのプレゼン資料とWord文書を作成できる「Office Agent」も発表した。今後Excelもサポート予定だ。

画像 Office Agentのプロンプト例(同上)

 プロンプトからテーマやターゲットなどを理解し、Webから関連情報を収集。Office Agentと連携してコードを自動生成・実行してPowerPoint資料を作成する――といったことが可能だ。

 例えば「コーヒー業界におけるインフルエンサーとソーシャルメディア広告のトレンドを評価するレポートを作成して」といったプロンプトで、PPT資料を自動作成できる。

 プログラミングの知識がなくても、生成AIにテキストで指令するだけでアプリなどを開発できる「バイブコーディング」という概念があるが、Microsoftはエージェントモードについて「バイブワーキング」を実現すると説明している。

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