Googleからも非同期コーディングエージェント「Jules」 OpenAI「Codex」対抗か：Google I/O 2025

米Googleが、非同期コーディングエージェント「Jules」の提供を始めた。ソースコード管理プラットフォーム「GitHub」と接続し、ユーザーの指示に従ってソースコードを編集する。

[井上輝一，ITmedia]

　米Googleは5月20日（現地時間）、非同期コーディングエージェント「Jules」の提供を始めた。ソースコード管理プラットフォーム「GitHub」と接続し、ユーザーの指示に従ってソースコードを編集する。

Googleの非同期コーディングエージェント「Jules」（出典：Google、以下同様）

　クラウド上で仮想マシン環境を起動し、ユーザーの指示に応じてAIがコードを編集。米OpenAIの「Codex」と概ね同様のことが可能だが、Codexは安全面からAIによるネットへのアクセスを遮断しているのに対し、Julesはインターネットアクセスが可能。Googleは「これにより強力なテスト、ビルド、デバッグツールが提供されるが、ネットにアクセスするPCなどと同様のセキュリティ対策を講じて環境を扱うことが重要」と説明している。

　β版の位置付けで、β版の期間中は無料で利用できる。ただし、無制限で利用できるわけではなく、「3つの同時タスク」「1日当たり合計5つのタスク」「1日5回のコードキャスト」を超えてしまうと、リセットされるまで新しいタスクの作成ができなくなる。

　コードキャストは音声サマリ機能。対象とするコードに関する最近のアクティビティを要約した音声を作成できる。

コードキャスト機能。対象とするコードに関する最近のアクティビティを要約した音声を作成