秋の長雨が続く9月。雨が降るか降らないかも重要だが、意外と大事なのが雨がいつやむのかということ。駅まで自転車でいくべきか、タクシーを使うべきか――なんて悩むサラリーマンも少なくない。
シトシトと降り続ける9月の雨。危うくアンニュイな気分に落ち込みそうに季節だが、降ってしまった雨にくよくよしても仕方がない。この雨がいつやむのか――を考えるほうが前向きではないか。
突然の雨に降られた場合、傘を持っていなかったらとりあえず雨宿りすることになる。やみそうでやまない雨にイライラした経験も少なくない。せっかちな筆者は雨にぬれても構わず近所の駅まで息を切らせてダッシュするときも多い。そんな時に限って電車から外を眺めると晴れ間がのぞき、あまつさえ虹まで出ていたりするからがっかりしてしまう。
つまり、いつ雨がやむかが事前にわかれば、傘を買うべきかどうか、さらにはタクシーなどの交通機関を利用するべきかどうかを判断できるのではないか――というわけだ。
こんな時に役に立つサイトが「東京アメッシュ」。レーダー雨量計システムによって実際の降雨状況を10分おきに反映するのが特徴で、今現在の状況から120分前までさかのぼって確認することも可能だ。
降雨エリアは、上下にぶれることはあってもたいてい西から東に移動する。このことを頭にいれておけば、過去と現在の雨が降っている地域から、ある程度今後の状況を推測できるだろう。気象庁でも同様の「レーダー・降水ナウキャスト」を提供しているが、こちらは対象範囲が広い。そのため、「近所の駅に行くまでに雨がやむかどうか」といった局地的な予測は難しいかもしれない。
降雨状況はPCの画面で見るのがベストだが、携帯電話向けにもiモードやEZweb、ボーダフォンの公式サイトとしてサービスを提供している。東京都(島嶼部は除く)とその周辺しか対象エリアに含まれないことが少々残念だが、都内在住者はもちろん、東京都を訪れるビジネスパーソンや観光客の方も便利に利用できるサービスといえる。
ちなみに東京アメッシュは東京都下水道局が提供している。「なぜ下水道局が?」と思ったのは筆者だけではあるまい。Webサイトによれば「コンクリートに覆われ、高度に都市化の進んだ現在の東京では、ひとたび集中豪雨が発生すると、新たな浸水被害を引き起こす原因ともなりかねません。このため雨の情報を正確に知ることは、下水処理場やポンプ所を適切に運転するために、必要不可欠なのです」とのこと。
なお、東京都以外でも横浜市や大阪市などでレーダー降雨システムによる降雨情報を提供している。気になる方は「レーダー 降雨」などとググってみるのもいいだろう。
サービス名 | 東京アメッシュ |
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URL | http://tokyo-ame.jwa.or.jp/ ※携帯電話は各キャリアの公式サイトからアクセスできる |
利用料 | 無料 |
提供 | 東京都下水道局 |
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