バーチカルタイプの手帳を初めて使ってみたリレー連載・今日から始める手帳選び(5)(3/3 ページ)

» 2006年12月22日 20時06分 公開
[吉岡綾乃ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

結局、バーチカルタイプの手帳の中で一番使いやすかったのは……

 今回ご紹介したバーチカルタイプの手帳4冊のうち、私にとって一番使いやすかったのはタイムデザイナーでした。決め手はやはり、時間軸が24時まであり、宵っ張りな私には合っていたこと。大抵会社を出るのがそれくらいの時間なので、これだとちょうどいいのです。

 この手帳、ウィークリー以外のページもかなりよくできています。例えば、手帳の最初のところに付いている、「マンスリーアクションプラン」。上でも述べた通り、バーチカルタイプの手帳では、時間を管理するという目的上、仕事の予定もプライベートの予定も一緒くたにして書き込むことになります。各見開きには2カ月分のカレンダーが付いているとはいえ、1週間単位よりももっと大きなスケジュールを管理するのにはあまり向いていません。

 そこでマンスリーアクションプランの出番です。これは見開き1ページで1カ月分を一覧できるカレンダーなのですが、横幅に1日から月末までが1列に印されており、縦に25行分取ってあります。複数のプロジェクトが走っているときなどは、これで管理することにより、全体が見渡しやすくなる優れものです。

 あと細かいことですが、巻末の付録も好みでした。一番いいなと思ったのは、鉄道路線図(東京近郊鉄道路線図/京阪神鉄道網/東京・横浜・札幌・仙台・大阪・名古屋・京都・福岡・神戸の地下鉄路線図)。ページ自体が大きい(B5とB6の2種類)上、視認性の高い色使いでとても見やすく便利です。

 それと、度量衡換算表と年齢早見年表もちょっと気が利いています。度量衡換算表は、表だけでなく、換算する方法(例:尺をメートルにするには3倍して10で割る)が書いてあるのが便利です。年齢早見年表も定番ですが、生まれ年、西暦、満年齢だけでなく、干支と主な出来事が付いています。いずれもちょっとしたおまけですが、最初から付いているとうれしいもの。このほか、世界の挨拶や日本地図、世界時差図、洋服サイズの換算表などが付いています。

photo タイムデザイナーの「マンスリーアクションプラン」。横1列に1カ月が取ってあり、複数の長期プランを管理するのに便利

 タイムデザイナーの次にいいと思ったのは高橋手帳のリシェル3。時間軸の幅が広いこと、各見開きに2カ月分のカレンダーがあること、日付を書いたフォントが非常に視認性のよいこと、カバーの質感や剛性の高さなどが気に入った理由なのですが、引っかかった点が1つだけ。パッと開きやすいように月別にインデックスが付いているのはいいのですが、ウィークリーの見開き1カ月分の前に月間カレンダーがすべて付いているのです。

 せめて月間カレンダーがまとまっていれば、1年分の長期計画を書くなどの使い道が思い浮かぶのですが、月ごとに分かれていては使いにくい。また、仕事もプライベートも1つのところに書き込まないと、ダブルブッキングしてしまいそうで個人的にはそこもあまり好きではないのです。

photo 高橋手帳「リシェル3」。開きやすいように、月別にインデックスが付いている。各月の最初に写真の月間カレンダーが入り、残りのページがバーチカルのウィークリーページという構成だ。せめてマンスリーカレンダーとウィークリーカレンダーが別々になっていれば使いやすいと思うのだが……
photo リシェル3の付録で特筆すべきは「WORLD TIME CHART」。日本と各国の時差が分かるのはもちろん、その国が今何時か、昨日か今日かも一目で分かる優れもの

 そんなわけで、初めてのバーチカル手帳体験はなかなか快適でしたが、実は現在私は、タイムデザイナーを使っていません。

 機能的にはほぼ満点に近く気に入っていたタイムデザイナーなのですが、唯一引っかかったのが大きさ。これ、B5サイズ/B6サイズの2種類があり、小さいほうのB6を買ってきたのですが、それでも今回紹介した手帳の中で一番大きいのです。

 平日はいいのですが、休みの日に持ち歩くバッグ(ハンドバッグとかカメラバッグとか)には、このサイズだと入りません。それともう1つ、私はプリントアウトした用紙を折っていつも持ち歩くのですが、プリンターの用紙はA4。B6の手帳に挟み込むのはどうにもサイズが合わず……。

 いろいろな手帳を試用した結果、私が最後に選んだのは「『超』整理手帳2007」でした。試行錯誤しながらも気に入って使っています。次回のリレー連載では、『超』整理手帳について書きたいと思います。

今回紹介した手帳をサイズ比較してみた。左端が「超」整理手帳。手帳のサイズは非常に重要な要素なので、通販などで実物を見ずに買う場合は注意したい
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ