「パラサイト・ミドルの衝撃サラリーマン― 45歳の憂鬱」「ドットライナー」「EZナビウォーク」──。
Biz.ID執筆陣に「今年読んだ本のベスト」「買ったもののベスト」「実践したLifeHackのベスト」を聞く、今回の年末企画。編集部から手帖連載をお送りしたヨシオカがお届けします。
「パラサイト・ミドルの衝撃サラリーマン― 45歳の憂鬱」 三神万里子、NTT出版ライブラリ
ベストな本というか、“問題提起の本”という意味でもっとも印象に残ったのがこれ。大企業に勤める45歳以上の中間管理職は、若手ががむしゃらに働いて出した成果に寄生するパラサイト・ミドルになってしまっている──というもの。業務遂行能力に欠け、社内における“傍観者”になってしまっているパラサイトミドル。若手は上司と話が通じないことに悩んでいる。なぜこのような状態が生まれるのか……? という内容。
ライブドア事件や三浦展氏の「下流社会」など、世代間の考え方のギャップや各世代の特徴について考えさせられることが多かった今年。ちょっと論拠が弱いかなという気もするのですが、三神氏が立てる仮説、展開する現状ともに「ああ、分かる!」と非常に共感できる内容になっていました。「下流社会」を読んでみたものの、物足りなさを感じた、という方にお勧めです。
「のりはここまで進化したのか……」とプチ感動したのが「ドットライナー」。コクヨのテープのりです。最大の特徴は、のりの部分が点々(ドット)になって付くところ。コロコロと転がすときれいにまっすぐのりを引ける上、スティックのりのようにパリパリとはがれてしまうこともありません。使っていて非常に気持ちいい!
これまでも、ほかのメーカーのテープのりを使ったことはあったのですが、テープの先が余分に出てしまったり、使っている途中でテープがよれたりして、非常に使いにくかったのです。
しかしドットライナーは、感動するほどの使い勝手の良さでした。毎月、月末になると領収書をのりで紙に貼って経費精算をするのですが、毎月面倒だった経費精算が楽しくなってしまったくらいです。中身がなくなったらカートリッジだけ買ってきて交換できるのもいい感じ。
写真で紹介している「しっかり貼れる」青いドットライナーのほか、「貼ってはがせるタイプ」黄色いドットライナー、使い切りタイプの「ドットライナー ミニ」、木材や金属にも使える「ドットライナーパワー」など、種類もいろいろ。
こんなに惚れ込んでいるのは私だけかと思いきや、カマタスエコさんも愛用中。ホントに使い勝手がいいので、だまされたと思って1度試してみてください。
auの携帯電話で利用できる「EZナビウォーク」は、行きたい場所を入力すると地図が表示され、音声で目的地へと案内してくれる“徒歩ナビサービス”。方向音痴、かつ見知らぬ場所へ行くことが多い私にとっては、手放せないサービスです。
EZナビウォーク自体は前からあるのですが、今年から追加された音声認識機能「声de入力」が優れもの。目的地を入力するときに、キーで文字を打つする代わりに、電話に向かって話しかけると、話した内容が入力できます。住所や施設名だとあまり望む認識結果が出ないのですが、駅名はかなり高い認識率です。
EZナビウォークでは徒歩ナビだけでなく、電車の乗換案内も検索できるようになっているのですが、声de入力が真価を発揮するのはこのとき。これまでは「出発駅」「到着駅」のほかに「時刻」を入力し、出発/到着/終電/始発から選ばなくてはならなかったのですが、これが格段に楽になりました。「有楽町から新宿まで、13時に到着」と話すだけで、「出発:有楽町駅」「到着:新宿駅」「13:00」「到着」と4つの入力欄が埋まるのです。
いちいち入力欄をカーソル移動して入力する手間に比べたら、受話器に向かって数秒話すだけと断然速いので、急いでいて歩きながら入力するときなどには、非常にありがたい機能です。対応機種をお持ちの方は、是非お試しを。
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