Skypeから一般電話への通話がFUSION網経由で可能に。クレジットカード払いや、番号通知もできるようになる。FUSIONユーザーとの無料通話も実現する。
フュージョン・コミュニケーションズとウェルトーンは、SkypeとフュージョンのIP電話サービス「FUSION IP-Phone」を連携させた「フュージョンでSkype」を個人向けに提供する。月額399円でフュージョンの050番号を取得でき、Skypeからフュージョン網を通じて一般電話への発着信が可能になる。通話料金体系はフュージョンのIP電話と同等。
インターネットを使った音声通話ソフトSkypeは、従来もSkype OUT/INという仕組みを用いて、一般電話への発信や一般電話からの着信が可能だった。「フュージョンでSkype」は、一般電話網との接続にフュージョンのIP網を使う。メリットは下記の4点だ。
また国内宛ての通話についても、フュージョンでSkypeのほうが若干安くなる。
キャリア | 国内固定電話 | 国内携帯電話 | 国際(米国) |
---|---|---|---|
Skype Out | 2.6円/分 | 17.5円/分 | 1.7ユーロセント |
フュージョンでSkype | 8円/3分 | 16円/分 | 8円/分 |
「フュージョンでSkype」は、ウェルトーンが販売するハンドセット/イヤホンマイクにバンドルする形で1月15日から販売する。価格はハンドセットが5980円、イヤホンマイクが980円。それぞれ3000円分のFUSION無料通話分が付属する。
2月1日からは一般向けの販売も始め、従来のFUSIONユーザーが番号をそのまま「フュージョンでSkype」に切り替えることも可能とする。ただし、Skype INで取得した番号は移行できない。
Skypeは現在日本国内で400万ユーザーが利用しており、フュージョンでSkypeを使って更なる加入の促進を目指す。フュージョン営業本部の平山義明副本部長は、「将来月間1万番号は取っていきたい」と期待を見せた。当初はウェルトーンのみと展開するが、横展開や法人向けも検討したいとした。「十分法人で使えると思っている。Skypeを自治体で使う話も出てきており、それらへのソリューションとして使っていきたい」(平山氏)
なおSkype OUT/INについても、引き続き提供を続ける。「フュージョンでSkype」ユーザーも設定を切り替えることでSkype OUTを利用でき、「海外向けの個人通話はSkype OUT、品質が重視される法人向け通話はフュージョンでSkypeなどと使い分けることができる」と平山氏は話した。
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