アイデアの素を生み出すマッシュアップサイト「ポケディアノート」

アイデア発想の素は情報収集から。各種CGMサイトのAPIを使って、気になる事柄の関連情報を表示する無料サービス「ポケディアノート」をコクヨが開始した。

» 2008年03月24日 14時55分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 「人はゼロからではどうしてもアイデアが出ない。アイデアを出すためには情報収集から」(コクヨ)

 発想支援ツール「ポケディア」を提供するコクヨは3月24日、ポケディアの新機能として「ポケディアノート」の提供を開始した。気になるテーマから情報を収集するPC向けWebアプリ。ここで得た情報を元に、アイデア発想ツール「ポケディア」を活用してもらうのが狙いだ。

 ポケディアのPC向けWebサイトだけでなく、iGoogleのガジェットやWindows Liveのウィジェットとしても利用できる。利用は、ポケディアユーザーに限らず無料だ。

CGM系サイトからの情報をマッシュアップ

 ポケディアノートは、気になる文章を入力するところから始まる。すると文章を自動的に単語に分解し、その単語に関連する言葉や、ブログエントリ内の関連語、ソーシャルブックマークでの関連ブックマーク、関連する画像などが自動的に表示される。これらの関連情報をチェックすることで自然と情報収集ができるようになっている。

 関連情報は、分解した単語を元に、各種CGM系サイトのAPIを使い表示している。例えば、上部は検索キーワードから連想するキーワードや同義語、関連語を表示するFerretから。その下は、kizasiのAPIを使いブログで話題になっている言葉から関連語を表示する。さらに、フォト蔵にユーザーが投稿した画像につけられたタグから単語に関連した画像を5秒おきに表示、また同様にソーシャルブックマークBuzzurlからユーザーがブックマークした関連記事も表示する。

 「あくまでアイデアをふくらませてもらうのが目的。検索エンジンで出てくるピンポイントの情報ではなく、周りしかし関連があるものを見せたい」と万木康史(ゆるぎやすし)チーフビジネスプランナー。

 同氏は、こうして情報を集めることが、アイデアをふくらませるツールであるポケディアの利用促進になると考えている。「日ごろ情報収集を行っている人からはポケディアは高い評価をいただいていた。しかしそもそも情報収集できていない人が使っても、うまくアイデアが出ない。フラストレーションがたまってしまう」

 ポケディアノートの下部にはアイデア登録できるフォームも用意され、ここで登録したアイデアはポケディア内のマイページに保存される。登録したアイデアは、ふくらませるためのヒントを出してくれる「ちょいメモ」や、異質な領域との組み合わせで発想を促す「イデアミキサー」などを使い発想作りに利用できる。

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