7割のエンジニアが「もっとコミュニケーションを増やしたい」

コミュニケーション能力向上への意欲は、営業職よりエンジニア職のほうが上。背景には、コミュニケーションを増やすことで、業務効率が上がったり、仕事が楽しくなったりすると考えているという点がある。イーキャリアプラス調べ。

» 2008年03月25日 12時54分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 営業職よりもエンジニアのほうが、コミュニケーション能力向上の必要を感じている──。イーキャリアプラスが3月25日に発表した営業職およびエンジニア職へのアンケートによって、こんなコミュニケーションに関する認識が明らかになった。

 両職ともに8割以上がコミュニケーション能力を上げる必要性を感じているが、エンジニア職(89.3%)が営業職(82.6%)を7ポイント上回った。

 自分の職種に求められるコミュニケーション能力としては、両職とも「会話のキャッチボールをうまく行う力」(を上位に挙げた。しかし、自分が得意なコミュニケーション能力として会話のキャッチボールを挙げたのは、営業職20.7%、エンジニア職13.3%となっており、理想と現実のギャップがあった。

自分の職種に求められるコミュニケーション能力
  営業職 エンジニア職
1位 会話のキャッチボールをうまく行う力 56.7% 論理的に伝える力 46.7%
2位 交渉事をまとめる力 39.3% 会話のキャッチボールをうまく行う力 42.0%
3位 ヒアリング力 34.7% 相手の主張を理解する力 38.7%
4位 安心感を与える力 33.3% 交渉事をまとめる力 36.7%
5位 相手の主張を理解する力 32.7% ヒアリング力 34%
6位 空気を読む力 22.7% 自分の感情や意思を相手に伝える力 25.3%
6位 論理的に伝える力 22.7% 空気を読む力 20%
8位 相手を楽しませる力 15.3% 安心感を与える力 18.7%
9位 自分の感情や意思を相手に伝える力 14.7% 相手を楽しませる力 12%
10位 相手の主張に共感する力 8.7% 相手の主張に共感する力 4%
※複数回答

 一方で両職ともに、自分が得意なコミュニケーション能力として「相手の主張を理解する力」「空気を読む力」を挙げた。イーキャリアプラスでは「KY(空気を読めない)という流行語を反映し、円滑でストレスのないコミュニケーションを求める世相を反映した結果」だと分析している。

 営業職では、85.3%がコミュニケーション能力を高めるトレーニングを行いたい、または行っていると答えた。その方法としては「実際のコミュニケーションでの訓練」が67.3%でトップだが、「スキルアップ講座、セミナーへの参加」も14.7%あった。

 エンジニア職では、38%が「コミュニケーションをもっと増やしたい」と考えており、「どちらかといえば増やしたい」も39.3%と、7割以上がコミュニケーション増加を望んでいる。背景には、コミュニケーションの増加によって、「業務効率を上げられる」(24.1%)や、「意思疎通がスムーズになる」(23.3%)、また「仕事がより楽しくなる」(12.9%)などの良い影響があると考えていることがある。

 この調査は3月15日から16日にかけて、インターネットを用い、営業職とエンジニア職の男女300名に対して行われた。

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