最も心血を注いだのは、四角い鉛筆の3面に描かれた車両スケッチだ。
「電車鉛筆」は、電車に見立てた四角い鉛筆の3側面に、車両が精巧にスケッチしてある。しかしこのデザインにすぐにたどりつけたわけではない。実物はもちろん、図鑑などのスケッチも参考にした。最終的にはJRから設計図を借り、ようやくラインが起こせたという。だが鉛筆はあくまで身近な文房具。リアルさが命の鉄道模型とは違うから「個所によっては、オリジナルで書き起こした部分もあります」。
さらに印刷では、線の太さや印刷の加減により、細いラインや「JR」など小さい文字がつぶれたり、にじんだりしてしまう。そこでドライオフセット印刷という印刷手法を駆使し、ラインがキレイに出るまで何度も試行錯誤を繰り返した。
実はトンボでは、サンケイスポーツが駅構内や鉄道博物館などで限定発売している15色の電車色鉛筆シリーズを、2003年まで製作している。今回のシリーズでは、そのときは実現できなかった細いラインを出すことに成功した。
さらに「電車鉛筆」は、模型のように飾っておけるよう、飾り用パッケージも付いている。そしてパッケージ裏には、電車の豆知識が書いてあったり、パッケージに置かれた“車両”をとると、下に“レール”が描かれていたりと、この鉛筆を通して電車の世界を存分に楽しめるよう仕掛けがしてある。
最前車両の車掌室のガラスにへばりついて、どこまでも続くレールや風景を食い入るように見ていた元少年には、ノスタルジックな商品だ。
第1集 | 車両名 |
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01 | E4系Max やまびこ・なすの 485系0番代 ひたち |
02 | E954系 FASTECH360S 253系 成田エクスプレス |
03 | C57 180+12系 SLばんえつ物語号 E257系 わかしお・さざなみ |
04 | E231系山手線 EF81+E26系 カシオペア |
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