レビュー
» 2008年06月30日 19時15分 公開

新人記者は「ビジネス用ICレコーダー」をこう選ぶ仕事耕具(2/3 ページ)

[杉本吏,ITmedia]

ボタンとディスプレイの配置をチェック

 音質で選ばないと決めた筆者が、次に気になったのは操作性。借りた6機種はどれも同じようにスティックタイプだが、それぞれボタンとディスプレイの配置が異なっている。タイプごとに3グループに分けてみた。

  • 録音/再生ボタンがディスプレイ下にあり、メニューやフォルダの選択/決定ボタンが側面にある三洋のICR-PS380RM

  • 選択/決定ボタンがディスプレイ下にあり、録音/再生ボタンが側面にあるタイプが、オリンパスの2機種とソニーのICD-UX80、松下のRR-US950の4機種

  • 本体前面に大きな横長のディスプレイを搭載し、録音/再生ボタンと選択/決定ボタンがすべて側面についているソニーのICD-SX88

 個人的に使いやすかったのは、4機種が該当した「選択/再生ボタンがディスプレイ下にあるタイプ」。フォルダやメニューを選択する際にディスプレイを見ながら操作でき、ミスが少ないのである。一方、側面に選択ボタンがあるタイプは、ディスプレイを見ながら操作すると、上下の選択ボタンの間にある決定ボタンをつい誤って押してしまったりして、フラストレーションがたまった。ただ、これについては個人の好みなので、店頭で触ってみて自分が使いやすいと思える方を選ぶといいだろう。

 ディスプレイに表示する情報量にも違いがある。メニュー画面オリンパスの2機種は5行表示で、三洋のICR-PS380RMは4行表示、ソニーの2機種はいずれも3行表示。松下のRR-US950は少し変わっていて、メニュー画面が日本語表示ではなく、音符や時計などの記号表示となっている。普段から、デジタル機器をマニュアルを読まずに使い始める筆者には非常に操作しづらかった。

 総合的に見て、筆者が最も操作しやすかったのはオリンパスのDS-60だ。選択/決定ボタンが画面下についており、ボタン、表示画面ともに大きい点がポイントとなった。次点は同じくオリンパスのV-61で、操作ボタンの脇にフォルダ移動ボタンが付いていて使いやすい。ソニーのICD-UX80は、画面下に操作ボタンがありフォルダ移動がしやすいのはいいのだが、操作ボタンと表示画面の小ささが気になった。

PCで使うのか、ICレコーダー単体で使うのか

 録音した本体でそのまま再生したいのか、それともPCにいったんファイルを移動して、PCで再生したいのかによっても、重視する機能は変わってくる。まずは自分がどんな使い方をしたいのかを想定してみた。

 職業柄、録音したファイルをただ聞いてそれで終わり、というわけにはいかない。取材した内容をテキストに起こす必要があるから、ファイルを再生しながらタイピングをしたい。テープ起こしは何度かしたことがあるが、何度も早送り/巻き戻しをしながら書き起こすため、いちいちキーボードから手を離して本体を操作していてはかなりの時間ロスになってしまう。以前テープ起こしをしたときに、先輩記者から教えてもらったのはテープ起こしの専用ソフト。PCに録音ファイルを移動してこのソフトを使えば、キーボードから手を離さずにテキストに起こせる。

 さらに、録音したファイルは記事を書いたあともずっと残しておきたい。掲載後に取材先の相手と何かトラブルが起こってしまうことも考えられるし、事実確認のためにも、ファイルは名前をつけて整理して保存したいのだ。ファイル名の変更やファイル管理は、PCに移動した方がずっと楽にできる。出先などPCがないところで聞き返すことはしないだろうし、筆者はPCに接続して再生する使い方をメインに、自分に合いそうなものを選ぶことに決めた。

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