「テープ起こし」に特化した再生ソフト

音声ファイルを再生しながら議事録をまとめたり、メモを取ったりするときのために、一般的な音楽プレーヤーよりも使いやすい「テープ起こし用」に特化した再生ソフト「Okoshiyasu2」「KeyPlayer」「Contents Creator」の3つを紹介する。

» 2006年08月07日 20時56分 公開
[吉田有子,ITmedia]

 ミーティングやヒアリングをICレコーダーで録音し、それを再生しながら議事録をまとめたり、メモを取ることがある。このとき、どんな再生ソフトを使うと便利だろうか。パソコンで再生するなら、Windows Media PlayerやiTunesのような一般的な音楽プレーヤーよりは、テープ起こしに特化したものを使うほうが便利だ。

 今回紹介する「Okoshiyasu2」「KeyPlayer」「Contents Creator」の共通点は、テープ起こしに便利なキーボードショートカットを搭載していることだ。エディタで議事録を書くなど、ほかのアプリケーションを操作しているときでも、ウィンドウを切り替えることなくキーボードでプレイヤーを操作できる。再生中に一時停止や早送りをしたくなったときに、キーボードから手を離してマウスを操作したり、カーソルを移動してプレイヤーをアクティブにする必要はない。また、再生速度の変更が可能であることも共通点だ。入力速度に合わせるためにゆっくり再生したり、全体をすばやく見直すために高速再生したりできる。

 Okoshiyasu2では、ショートカットに好きなキーを設定できる。そのため、たとえば“A”のように文章入力に使う文字を指定してしまうと、文章入力でそのキーを使ったときにショートカットが起動してしまう。[F1]、[F2]などのファンクションキーを使ったり、[Ctrl]キーとほかのキーの同時押しにするのがいいだろう。その場合も、[Ctrl]+[C]のように同時に操作するエディタなどで使われているものは避けたほうがいい。

 さらに、早送りと巻き戻しの一回あたりの秒数を指定できたり、一時停止後に再生したときは、自動的に再生開始位置を数秒戻ったところに指定でき、この秒数も自由に決められる。

Okoshiyasu2で再生

 KeyPlayerの魅力は対応ファイルが幅広いことだ。動画にも対応しており、動画を見ながら文字起こしも可能だ。早送りや巻き戻しのショートカットキーは固定されており、変更できない。

KeyPlayerで再生

 Contents Creatorは、1050円(税込み)のシェアウェア。メールアドレスを登録することで10日間に限って無料で使える。 表示は、起動したときの「フルモード」のほかに「一行モード」がある。一行モードでは細く横に長い表示になり、テキストエディタの上部などに表示しておいて邪魔にならないくらいコンパクトだ。

Contents Creatorのフルモード
Contents Creatorの一行モード

 キーボードショートカットを指定できる機能は再生・一時停止、停止、速度アップ、速度ダウン、早送り、巻き戻し、リピート開始位置、リピート終了位置と豊富。ショートカットキー設定を覚え切れないならば、ショートカットキー設定を開いたままにしておき、これを「常に手前に表示」としておくことができる。キーボードから手を離さずに多くの操作ができるようによく考えられている。

Contents Creatorのキーボードショートカット一覧

 対応ファイルは付表のようになっている。編集部ではmp3、wav、wma、ogg形式のファイルについて確認したが、Okoshiyasu2ではこれらすべてのファイル形式に対応し、KeyPlayerとContentsCreatorではoggを除く3種類のファイル形式で再生できた。

「Okoshiyasu2」「KeyPlayer」「Contents Creator」の比較
名称 Okoshiyasu2 KeyPlayer Contents Creator
対応音声ファイル mp3, wav, wma, ogg mp3, wav, wma, mpeg, wmvなど標準的な音声・動画ファイルに対応 wav, wma, mp3, mpegなど
※動画の再生は音声のみ
キーボードショートカット 再生・一時停止
早送り
巻き戻し
リセット
※自由なキーを指定できる。
※早送りと巻き戻しの秒数は設定できる。
再生・一時停止
5秒進む
5秒戻る
2秒進む
2秒戻る
※キーはあらかじめ割り当てられており、変更はできない
再生・一時停止
速度アップ/ダウン
早送り
巻き戻し ほか
※自由なキーを指定できる。
※早送りと巻き戻しの秒数は指定できる。
イコライザ あり なし なし

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