この2年間でマサヨシ課長が伝えてきたシゴトハックはちょうど100個。米国に旅立つ課長が、最後に伝える言葉とは?
IT商事が社運を賭けて立ち上げた米国での新規事業。そのリーダーに抜てきされたマサヨシ課長は、間もなく米国に向けて旅立ちます。最後のチームミーティングに臨むマサヨシ課長からのメッセージとは?
マサヨシ課長 昨日の人事発表の通り、来週から米国での新規事業立ち上げにコミットすることになった。
カホコさん 急だったので、すごいびっくりしましたよ!
ウィリアム 先を越されたような気分ですが、ぜひ成功させてください!
タカフミ君 課長の「ウム」が聞けなくなるのは寂しいですねー。
カホコさん それで、後任は誰になるんですか? 新しい組織図は空席でしたが……。
マサヨシ課長 ウム、当初はノリオ課長に兼任していただく方向だったのだが、発表直前で若手に任せよう、という話になったんだ。
タカフミ君 へぇー、若手ですか。例えば、3課のススム主任とか?
マサヨシ課長 いや、違う。もっと若手だ。ここにいるヒロシ主任が新しいヘッドになる。
タカフミ君 えー! そうなんですか! ヒロシ主任、おめでとうございます。あ、もうヒロシ課長かな?
ヒロシ主任 ははは。実は私も昨日内示を受けたばかりで実感がないんだよね。ちなみに役職は課長代理ということになってるよ。まぁ、今週いっぱいはまだ主任だけど。
マサヨシ課長 そういうことで、来週からはヒロシ課長代理のもとで引き続きがんばって欲しい。
タカフミ君 そういえば、この2年間にマサヨシ課長やノリオ課長に教えてもらったシゴトハックを数えてみたんですけど、ちょうど100個でしたよ。
ヒロシ主任 へー。キリがいいね。
マサヨシ課長 米国に行く前に言っておこうと思っているのだが、100個のシゴトハックに共通する2つの目的があるんだ。まぁ、厳密にはコインの表と裏のような関係なのだが、ズバリ何だと思うかね?
カホコさん うーん、コインの表と裏ですか……。
マサヨシ課長 教えてきたシゴトハックは多岐にわたるが、一言でいえばこの2つを目指していたわけだ。
タカフミ君 スピードアップとクオリティーアップだ!
マサヨシ課長 ウム、それも良い答えだが、それは結果として得られるものだ。シゴトハックが目指しているのはもう少し違う。言い方を変えれば、この2つを目指すことによってスピードアップとクオリティーアップが実現できる、ともいえるな。
1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタリハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』、近著に『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.