「情報漏えいのリスクはもちろん減らしたいけれど、毎回パスワードを入れるのはどうにも面倒だ」という人のために、PC登録機能のある製品もある。オフィスと自宅の2台など、普段USBメモリを使用するPCだけを接続しておけば、そのPCで使用する際にはパスワードを入力する必要がない。ただし、Windowsのログオンパスワードとは特に連携していないため、ユーザーアカウントごとに登録できるわけではない。家族でPCを共用しているような人は、あやまってデータを見られないよう気をつけよう。
この機能を搭載した製品 | |
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エレコム | MF-NU2シリーズ |
これらに加えて、最新の製品ではパスワードの代わりに指紋認証でログインするタイプのものもあり、認証精度は「他人受理率が0.001%、本人拒否率が1%」(バッファロー)というレベル。英数字を入力するよりも簡単で、高セキュリティだ。本人拒否率が1%というのはけっこう高いように思えるかもしれないが、連続で認証に失敗しても入力自体を受け付けなくなる仕様ではない。最終的に指紋認証できればログインは可能だ。
この機能を搭載した製品 | |
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ハギワラシスコム | HUD-Fシリーズ |
バッファロー | RUF2-FHSシリーズ |
プリンストンテクノロジー | PFU-XC2シリーズ |
グリーンハウス | GH-UFDシリーズ |
また、小さくて紛失しやすいUSBメモリの中で、さらに紛失しやすいのがコネクタ部のキャップだ。フラッシュメモリは電荷の移動でデータを記録しているため、静電気を帯びた手でコネクタ部をじかに触ったりするのは避けたい。できれば、スライド式でコネクタを本体内部に収納するタイプや、キャップが回転式になっていて本体から外れないタイプのものなどを選ぶと、より安全に使えるだろう。
この機能を搭載した製品 | |
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アイオーデータ機器 | TB-ATシリーズ |
エレコム | MF-EU2シリーズ、MF-JU2BK2シリーズ |
イメーション | Flash-Pivotシリーズ、FlashD-Tシリーズ |
USBメモリは小型で軽量なため、紛失事故がよく起こる。紛失や盗難に備えてセキュリティ機能をチェックするのはもちろんだが、まずはそういったことが起こらないように準備をしておくのが最も重要だ。単純だが効果的なのが、ストラップを付けてどこかにつなげておくこと。携帯電話や社員証カード、キーホルダーなど、常に身に付けているものと一緒にしておくのがいいだろう。
ストラップホールはほとんどのUSBメモリに付いているが、気にしたいのがストラップホールの位置と、外したキャップを付ける位置。多くのUSBメモリのストラップホールは、コネクタと反対側にあることが多いのだが、実はここ、外したキャップを失くさないよう取り付ける部分でもあるのだ。ストラップ自体が太かったり、キーホルダーなどとつないでいる場合に、これではキャップが付けられない。購入の際には目で見て、それぞれの位置を確認する必要があるだろう。
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