コストや移動時間削減など業務効率化に役立つ遠隔会議システム。導入企業の利用頻度や満足度が年々上昇傾向にあるという調査結果が出た。調査対象はビジネスパーソン515人。2008年4〜7月、シード・プランニング調べ。
長距離移動にかかる交通費削減、移動時間の節約など、業務効率化を理由に企業が導入する遠隔会議システム。導入企業の利用頻度や満足度は年々上昇傾向にあるようだ。
シード・プランニングが2008年4月〜7月にかけて、遠隔会議システムを日ごろ利用するビジネスパーソン515人に行った調査結果から、そんな利用状況が浮き彫りになった。同社では2004年から毎年、遠隔会議システムの利用状況について調査している。
同社では、テレビ会議システム、Web会議システム、音声会議システムを合わせて遠隔会議システムとしている。満足度への調査では、「非常に満足」か「満足」と答えた人が全体の72%を占めた。調査を始めた2004年の同回答は64%で、8ポイント増加した。「不満」か「やや不満」と答えた人は28%で、2004年調査時の36%から、やはり8ポイント減少している。
遠隔会議システムの導入理由は、1位の「経費節減」が51%、2位の「移動時間の節約」と3位の「業務効率化」がそれぞれ約40%。業務の効率化に関するのが導入目的の上位を占めた。
1回の遠隔会議での利用時間は、「約1時間」と回答した人が41%と最も多く、1時間以内の利用が80%を占めた。また、2004年度の調査と比べると「1時間30分」「2時間以上」が減少し、「約30分」「約45分」が増加している。
さらに利用頻度で最も多かった回答は、約3分の1を占める「月1〜2回の利用」。また、2004年度と比べると、増加の割合が最も大きかったのは「週1〜2回」で、逆に「ほとんど使わない」の割合が減少している。
利用時間と利用頻度の調査結果からは、短時間の会議での日常的な遠隔会議システムの利用が増加傾向にあることがうかがえた。
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