テンキーと電卓が合体した、いわゆる「テンキー電卓」で、作業効率をアップさせよう。今回は特徴的な機能を持った4製品を紹介する。
テンキーに電卓機能を付与した、いわゆる「テンキー電卓」を販売店の店頭でよく見かけるようになった。PCに接続すればテンキーとして、単体でも電卓として使えるこの製品は、ビジネスシーンで違和感のない2WAY製品として市場に受け入れられているようだ。
例えば出張などの際、これ1台を持参すれば、客先では電卓として、また宿泊先のホテルに戻ってからはノートPCに接続してじっくり腰をすえて作業を行えるメリットがある。また、本体側で計算した値をPCのクリップボードなどに送る「送信」機能を持った製品もあり、数字を扱う機会の多いビジネスマンの強い味方になってくれる。
今回は、そんな「テンキー電卓」の中から、特徴的な機能を持った4製品を紹介しよう。
カシオ計算機の「JZ-120WL」は、ワイヤレスタイプのテンキー電卓だ。本体側で計算した結果をワイヤレスでPC側に送信できるほか、上下左右キーを備えており、Excelなどにおけるカーソル移動が簡単に行えるのが売りだ。
外観は一般的な電卓とまったく変わらないので、本体だけ持ち歩いて電卓として利用してもまったく違和感がない。また、時間計算機能が付属しているのもほかの機種にはないメリット。だが、時間計算の場合は「送信」機能を使ってPC側に送ることができないので要注意である。
製品名 | 実売価格 | 発売元 |
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JZ-120WL | 3900円 | カシオ計算機 |
キヤノンの「HS-120TKH」は、2ポートUSBハブを備えた電卓テンキーだ。マウスなどのUSB機器を接続することにより、ノートPCのUSBポートを節約しつつ、テンキー機能を利用することができる。
カシオ製品と同様に上下左右キーを備えており、カーソルを操作できるほか、[Tab]キーや[BackSpace]キーも備えており、テンキーとしてもかなり本格派だ。特に[BackSpace]キーは、PC側にデータを送信した直後にデータを取り消したい場合に重宝する。難点としては、ケーブルが外付けでややかさばることだろう。
製品名 | 実売価格 | 発売元 |
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HS-120TKH | 3980円 | キヤノン |
もう1つキヤノンのテンキー電卓を紹介しよう。トラックボールとスクロールホイールを備え「KS-1200TKM II」だ。トラックボールによるカーソル移動と、ホイールによる画面スクロール、さらに左右クリックまでがこの1台で行えるため、テンキーに手を乗せた状態での操作の幅がグンと広がる。
見た目のデザインは電卓寄りだが、[NumLock]キーなどテンキーの利用に配慮した機能も装備。トラックボールを搭載していることから、筐体にやや厚みがあるのは致し方ないところだろうか。
製品名 | 実売価格 | 発売元 |
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KS-1200TKM II | 4432円 | キヤノン |
最後に紹介するのは、イデアインターナショナルの「TAKUMI 10KeyCalculator」だ。ほかの製品に比べ機能はシンプルだが、メカニカルキーを採用した珍しい製品ということで、本稿の締めとして紹介したい。
PCのヘビーユーザーには、キーボードのタッチにこだわる人が多い。中でも、カチャカチャという音が特徴的なメカニカルキーの愛用者は少なくない。本製品は、そんなユーザーをターゲットに、メカニカルキーを採用した製品だ。一般的なテンキー電卓があくまで電卓ライクな外観を持っているのに対し、本製品はむしろテンキーっぽいのが売りだ。惜しむらくは対応がWindowsのみで、Macは非対応であることだろうか。
製品名 | 実売価格 | 発売元 |
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TAKUMI 10KeyCalculator(TKM32-W)※Amazon.co.jp | 5250円 | イデアインターナショナル |
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