インタビュー
» 2008年08月08日 09時56分 公開

ひとりで作るネットサービス:「もっとプレスリリースを出せばいいのに」――「BlurHighlight」岩本流攻めのアプローチ (2/2)

[田口元,ITmedia]
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「As Button Generator」

 次に作ったのは、リアルタイムに形状を確認しながらボタン画像が作成できる「As Button Generator」。よく読んでいるブログ「てっく煮ブログ」でActionScriptを使って画像が加工できることを知り、それだったら画像のジェネレータを作って保存するところまでやってみたい、と思ったからだ。

 仕事帰りや週末を使って2週間ぐらいでこのサービスを作り上げるが、作っているうちに「画像のジェネレータだし、なにも日本語だけで作る必要はないかも」と思い至る。シンプルに使えるジェネレータなので、翻訳が必要な部分もそれほどなかった。英語版と日本語版を作り、今度は海外のブロガーにも“プレスリリース”を送ってみようと決めた。

 そこで、海外の有名ブログ「Ajaxian」に“プレスリリース”を送ってみた。英語はあまり得意ではないが、「てっく煮ブログ」内の「Ajaxianで紹介してもらったよ」という記事を参考にしつつ、分からないところは翻訳エンジンを使ってなんとか埋めた。とりあえず送らなくちゃ始まらないと思い、思い切ってメールを送信したのだ。

 「向こうから特に連絡もなく、いきなり取り上げられたのでびっくりしました」と回想する岩本さん。英語圏でも自分のサービスが通用した、という手応えを感じた。取り上げてくれたAjaxianのコメント欄や海外のブックマークサイト「del.icio.us」にも英語での反響が寄せられた。もちろん日本のブロガーにもリリースを送った。はてなブックマークでも大きな反響があった。

 「はてなブックマークではユーザーインタフェースを褒めてくれた人が多くてうれしかったです。自分が特に気合を入れた部分でしたから」。岩本さんは笑いながらそう教えてくれた。

ブラジル生まれの「カポエイラ」で気分転換

「BlurHighlight」で加工した岩本さんの写真

 「やっぱり自分は技術が好きなんだと思います。新しい技術を勉強したいというのがまずあって、そのアウトプットとしてサービスを作るようにしています」。次々とネットサービスを作るモチベーションは何ですかと聞いたら、岩本さんはこう答えた。BlurHighlightも恋文判定器も、岩本さんがサービスを作る時は「この技術を勉強したい!」というきっかけがあるようだ。

 「言い方が難しいのですが、やっぱり焦っている、というのもあります。有名な技術者は次々に出てきています。その中で自分はどうしたらいいか……。やっぱりサービスを自分で作ってアピールして、自分の価値を高めないといけないと思うのです」。将来は業界で有名になりたい、と岩本さんは抱負を述べる。自分は今はまだそんなにすごいものは作れないけれど、自分ができるところからいろいろな技術を学んでカタチにしていきたい。そう考えている。

 サービスを作っているとうまくいかなくてハマる時もある。その時は「なるべく違うことをしますね」と、岩本さん。身体を動かすのが好きで、気分転換に今はカポエイラを練習しているという。カポエイラとはダンスにも見える、ブラジル生まれの格闘技だ。「おもしろいですよ、是非見学に来てください」

 「熱しやすく、冷めやすい」と自己分析する岩本さん。カポエイラは続いている方だが、今までダイビング、ロッククライミング、乗馬、アクションサッカーと挑戦してきたが、続いていないという。「そういえば最近、電子ピアノも始めました」

 「なにか違うことをしているとアイデアがわいてきますよね。開発をしているといろいろな壁にぶつかることもありますが、いったん問題を投げてしまって別のことをするのも手です。1日たつとその問題がすーっと解決することがよくありますから」。岩本さんはサービス開発の秘訣をそう明かす。自分のペースで開発を続けていきたいと意欲を見せる、彼の次回作に期待したい。

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