若手社員がビジネススキル不足を感じるのはどんな時か――。最も多かった回答が「人前での発表」だった。一方、最もスキル不足を感じている点について改善策をとった人は約4割にとどまっている。
(左)「あなたはどんな時にビジネススキル不足を感じましたか?」、(右)「あなたは最もスキル不足を感じる点について改善したいと思いましたか?」 (出典:アルー)
アルーのネット調査「ビジネススキルの“学び意欲”と求める環境」で、そんな若手社員のビジネススキル事情が分かった。22〜34歳の大卒・大学院卒以上の正社員310人(男女各155人)を対象にインターネットで実施した。調査期間は2008年9月8〜9日。
「あなたはどんな時にビジネススキル不足を感じましたか?」との質問に、「ビジネススキル不足を感じたことがない」と回答した人はわずか3.5%。ほとんどの若手社員がビジネススキル不足を感じているにもかかわらず、「改善したいと思ったが、何もしなかった」(58.6%)との回答が6割近くに上っている。
「あなたはどんな時にビジネススキル不足を感じましたか?」という質問では、「人前で発表するとき」(51.2%)が最多。次いで「企画書や提案書を作成するとき」(45.5%)、「解決策や改善策を考えるとき」(44.2%)、「部下や後輩を指導するとき」(40.3%)となった。
また、「あなたはビジネススキルを身に付けるために、会社の教育制度を利用していますか?」という問いに対し、「制度がないので利用していない」(33.9%)と「制度について知らないので利用していない」(5.2%)を除いた利用者60.9%のうち、「よく利用している」(7.1%)と「たまに利用している」(24.5%)を合わせると31.6%となり、利用者の約半数を占めた。
「あなたはビジネススキルを身に付けるために、会社の教育制度を利用していますか?」
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