カラー、A3、両面印刷――その機能、本当に必要?チーム用ビジネスプリンタ選び、8つのポイント(2/4 ページ)

» 2008年09月18日 14時40分 公開
[小川夏樹,ITmedia]

アレは必要でコレは要らない――それぞれの調査結果

 ここで注意したいのは、「全機能が必要」という回答が大多数を占めること。その場合、予算オーバーしてしまう可能性がある。これを防ぐには「チェックするのは最大10項目まで」など項目数を限定するか、再度上層部に予算交渉するかになる。予算の練り直しは難しいことが多く、項目数を限定する方がスムーズにいくだろう。

 プリンちゃんとターくんが、それぞれ所属する販促チーム、特許取得チームに、「チェックするのは10項目まで」と限定してアンケートを行った結果は表の通りだ。

必要機能チェックシートの結果(必要と答えた人数)
機能名 販促チーム 特許取得チーム
(カッコ内は2回目)
1.カラー印刷 10 3(7)
2.A3サイズ対応 10 10(7)
3.自動両面印刷機能 10 10(7)
4.社内LAN対応(有線/無線) 10 10(8)
5.増設用の給紙カセット 3 8(1)
6.印刷停止用のキャンセル機能 7 6(3)
7.拡大/縮小 4 7(3)
8.ソート 5 9(9)
9.割付印刷(ポスター印刷) 7 1(0)
10.ウォーターマーク(スタンプマーク) 3 9(10)
11.非常時のモノクロ印刷 2 3(0)
12.セキュリティ 3 10(10)
13.スキャナの搭載 7 2(10)
14.FAXの送受信 2 5(10)
15.ステープラー&パンチ(フィニッシャー) 8 10(8)
16.ADF(Auto Document Feeder) 6 5(7)

 まずプリンちゃんの所属する販促チームは――。

 メンバー全員が「カラー」「A3サイズ」「自動両面印刷」「ネットワーク」の4項目を必要と回答し、それ以外の機能は意見が割れている。こうした場合、割れた意見をすぐまとめるのは難しいので、ひとまず全員が一致した4項目に合致する製品をピックアップするといい。

 また最終的に15万円以内という指示があったのだから、15万円以内で上記の4項目に合う製品を選択することにすればいいわけだ。

 一方、ターくんの所属する特許許可チームは――。

 ほぼ全員が必要としたのは、「A3サイズ」「自動両面印刷」「社内LAN」「増設用カセット」「ソート」「ウォーターマーク」「セキュリティ」「ステープラー&パンチ(フィニッシャー)」。この8つの条件で「A3モノクロレーザー」を選択することに落ち着いた。

 それぞれ上層部に中間報告を行ったところ、ターくんに「ちょうどFAXの代替期だから、FAX付き複合機を導入せよ」と新たな指示が下ったため、FAX付き複合機という前提で、再度アンケートを取り直すことに。

 その結果「カラー」「A4サイズ」「自動両面印刷」「社内LAN」「スキャナ」「FAX」「ADF」「ソート」「ウォーターマーク」「セキュリティ」「ステープラー&パンチ(フィニッシャー)」という11項目が多数を占めた。これに合致する製品をピックアップすればいい。

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