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» 2008年09月22日 17時55分 公開

「正しい」怒り方、教えます:自分の怒りに気付いて、解消する方法 (1/2)

怒れない人が増えている一方、自分の怒りに気付けずチグハグな行動に出る人もいます。悲しみのあまり怒ってしまう人もいます。共に愛情が欲しいのです。愛情を求めるサインが、怒りなのです。

[平本あきお(構成:房野麻子),ITmedia]

 前回の「怒れない大人たち」では、怒れない大人が増えているとお話ししました。

自分の怒りに気付けない人

 ところがその一方で、自分が怒りを感じていることにすら気付けない人がいます。

 怒らないのではなくて、怒りに気付かない。だから怒っているのに、怒りを表現しないどころか、自分が怒っている自覚がないのです。部下の仕事ぶりに不満があって、本当はイライラしているけれど、ニコニコ笑いながら「ま、いいからさ。別に怒っていないからさ」みたいな感じですね。

 怒れない、場合によっては怒ってることすら気が付かずに、心の中で悶々(もんもん)としている。こういった場合でも、怒りは必ず無意識的に何かの行動に表れます。

 例えば、チーム編成をする時に、怒ってる相手に対して、実力ではなくて怒りに左右されてポジションを決める、というようなことをしたりします。自分で分かっていたらいいんですが、分からないまま行動しているとしたらマズイです。

 20年前は怒りを抑える必要が今より少なかったのです。怒りたかったら、すぐ怒る。でも最近の人は怒りにフタをしてしまうので、グツグツと煮詰まるわけです。最後にキレてしまう場合もあるし、自分の内面に閉じこもる場合もあります。

 例えば、30歳くらいのある会社員の男性は、どちらかというと自分の内に閉じこもるタイプで、自分の意見を上司に言えない。

 逆に上司はオープンな人で、「意見があるんだったら言って」と促すのですが、やっぱり言えない。言えなくて悶々として、そんな自分に対して、また怒りを感じるという悪循環です。

 上司は意見を言っていいと言ってるのに、言えないまま勝手にいろいろなことが決まっていく。だから実は悶々と怒りを感じているのですが、本人は気付かない。すると、どういう行動をとるか――。

 タバコを吸いながら延々とパチンコをやるのです。むなしいのにやり続ける。勝ってもスッキリ感はありません。怒りをごまかすためにやっている行為であって、パチンコを楽しむ行為ではないからです。

 その人はカウンセリングを受けて、パチンコに行かなくてもよくなりましたが、皆さんは、タバコやお酒、食べ物なんかに走っていることはありませんか? 実は悶々とした怒りをごまかすためにやっているのかもしれません。

誌上セミナー

Biz.ID 自分が怒っているのに気が付かない場合、どうすれば気付きますか?

平本 「職場の人との人間関係が、ちょっとマズくなってきてるなぁ」と感じるのが兆候の1つですね。「なんか最近、同僚とうまくいかない」とか「上司とちょっとぎくしゃくしてる」とか、人間関係の違和感や歪みから気付く時があります。

 もう1つは、アフターファイブやプライベートで息抜きでやっていることが、段々と息抜きにならなくなった時ですね。

 パチンコをやってもマージャンをやっても、なんか虚しい。女性だったら、マッサージやエステに行っても、身体の疲れは取れるけれど気分はスッキリしない、とかですね。グアム、サイパン辺りに旅行に行ってきて、それはそれで楽しかったけれど、会社に戻るのは抵抗がある。どうしたんだろう? という場合も、内側で誰かに対してふつふつと怒りやイライラを募らせているのかもしれません。


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