人のテクニックを盗むという場合、多くの人は、
という点に注目しているようです。
確かに、やり方が分からないと、実際に行動ができません。具体的な成果も出せないはずです。だから、やり方そのものに注目する必要性は確かにあるのです。
ですが、思うように結果を出せていない人たちを見ていると、「やり方」だけを盗もうという意識だけしかない人が多いようです。仮に一時的に結果が出せても、ちょっと状況や環境が変わったりすると、とたんに結果が出せなくなってしまう、というケースも目立ちます。
この理由は、「なぜそうやるか」という点をきちんと理解していないからではないでしょうか。やり方そのものは、生まれた背景が必ずあります。その背景を理解しておかないと、そのやり方で必ず結果を出す、ということはまず無理なのです。
あくまでも、求める結果を出すために人のテクニックを盗むのであれば、どうやってその結果を出しているのか、その方法だけでなく、その方法、そのやり方がなぜ生まれたのか、という理由にも、きちんと目を向けてみてください。
ということで、何かやるたびにいちいちその人に「なんでそんなことするんですか?」と聞いてほしい――のですが、実際にビジネスの現場でそんなことが許されないことも多いでしょうし、人によってはうとましく思われてしまいかねません。
では、なぜやるかという“理由の盗み方”は、具体的にどうすればいいのでしょうか。
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