ウィジェットで目立たず“息抜きmixi”――FLO：Q上での広告配信も

ソニーのウィジェットサービス「FLO：Q」で、デスクトップウィジェット「mixi checker」の無償ダウンロード提供が始まった。マイミクシィ新着日記などの更新情報をデスクトップ上で確認できる。

[鷹木創，ITmedia]

　ソニーとミクシィは12月4日、ソニーのウィジェットサービス「FLO：Q」（フローク）で、mixiのデスクトップウィジェット「mixi checker」の無償ダウンロード提供を開始した。Windows XP／Vista、Mac OS X 10.4／10.5で利用できる。

仕事中の“息抜きmixi”も目立たず楽しめる

リスト表示

　mixi checkerは、マイミクシィ新着日記や参加コミュニティの最新書き込み、自分の日記への新着コメント、新着メッセージ、マイミクシィ追加リクエスト、足あとといった各種更新情報を表示するティッカー。日記や書き込み、メッセージなどのタイトルを1件ずつ表示するほか、設定によっては、受信した更新情報を一覧表示することも可能だ。更新頻度は5分ごととなっている。

　情報の取得には、ミクシィがパートナー向けに提供しているサービス「mixi Connect」を利用。マイミクシィ新着日記のタイトルをmixi checker上で確認するだけなら足あとは付かないが、日記などの内容を確認するにはタイトルをクリックしてmixi内のページにアクセスする必要がある。

　ソニーの竹下直孝室長（FLO:Qプロジェクト室）によると、「ターゲットは、PCを使ってmixi上のコミュニケーションを楽しむ女性」だという。「仕事の合間などにmixiで息抜きする際、会社のPCの画面いっぱいにオレンジ色のmixiが広がると気まずい。ティッカー表示であればそれほど目立たないのではないか」

ビジネスモデルは広告、タイアップスキンも

タイアップスキンのサンプル

　mixi checkerにはスキンも用意した。スキンには各キャラクターを設定しており、更新情報を取得した際などにアニメーションする仕組みだ。このスキンはFLO:Qが用意したもののほか、博報堂DYメディアパートナーズを通じて出稿した企業のタイアップスキンも用意する。企業ごとのキャラクターなどがアニメーションし、それぞれの製品情報やサービス情報も配信する予定だという。

　このほかmixi checkerにも広告スペースを用意。「PC上で常に起動しているウィジェットはユーザーの接触時間が長い。（そういう特性の）デスクトップウィジェットに対して企業広告を配信するサービスは世界でもまれ。まずは実験的に開始する」（竹下氏）

広告スペース

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　FLO:Qのユーザー数は現在約8万人程度。年内に10万人を目指すという。一方、毎日起動するアクティブユーザーは40％台にとどまる。広告プラットフォームとしてのFLO:Qは、ユーザーの絶対数とともに、アクティブ率も高めていく必要がありそうだ。

　竹下氏は「mixi checkerだけでなく、ユーザーのニーズに応じて複数のウィジェットをパッケージしたり、ブログをクローリングして特徴的なキーワードに応じた情報を見せるようにしたりして、ユーザーの満足度を高めたい」とコメント。VAIOやPLAYSTATION 3、PSPといったソニーの製品や、FeliCaなどとの連携も模索するとしている。