「ジョギングコースの形や大きさが、走りに関係あるの?」と首をかしげた方も多いでしょうが、実は大いに関係アリ、なのです。三日坊主にならず、サボりにくいジョギングコースを作る、2つのコツをご紹介します。
前回はマピオンの「キョリ測」を使った、ジョギングコース作りについてでした。今回は、「コースの形状と大きさ」についてのTipsです。「コースの形や大きさが、走りに関係あるの?」と首をかしげた方、大いに関係アリなのです。三日坊主にならず、サボりにくいジョギングコースを作る、2つのコツをご紹介します。
まず、コースの大きさですが、とにかく「大きな円を描く」よう心がけてください。小さい円を作って何周も回るようなコースではいけません。理由はカンタンで、途中で甘えが出て、すぐに切り上げてしまう恐れが大だからです。
「昨晩飲みすぎて、本調子じゃないし……」
「明日は出張で朝早いから……」
「今日は営業でけっこう歩いたし……」
疲れてくると、こんなダークな自己正当化の声が聞こえてきます。そのタイミングで開始ポイントに戻ってきてしまうと、かなり高い確率でギブアップしてしまいます(直線を往復するパターンも同じ理由でNG)。
1人ぼっちのトレーニングでは、やるもやらないもすべてが「自分の意志」に左右されてしまいます。いかに自分の意志を、瞬間瞬間の気分に左右されないよう安定させるかがカギとなるわけです。
大きく円を描くように走れば、完走しない限り自宅に戻れないので、途中リタイアがなくなります。調子が悪かろうが、疲労がたまっていようが、一度走り出したら途中で振り向いて引き返すのは、自分に負けたようでかなり抵抗感があるはず。これがよいのです。「1ジョギングは1周」を心がけましょう。
2つ目のコツは「コースを2つ用意する」こと。メインのコースともう1つ、短めのコースを作るのです。少し疲れているとか、帰宅が遅くなってフルで走る時間が確保できないとき専用の、ショートバージョンです。こうすることで、「まったく走らなかった」という状況をなくすわけですね。
ただしこの場合もコツがありまして、「通常のコースの途中から分岐するパターン」はNGです。小回りにラップをきざむ周回制だと甘えが出るのと同じ理由で、楽な道と険しい道が目の前にあると、人はつい易きに流れます。通常コースを走る時間と体力があるのに、短いほうばかり走ってしまっては、せっかく用意したショートコースがトレーニングの仇となります。ですので、あらかじめ楽な選択肢は排除しておきましょう。
スタート地点から別々のルートを用意しておくことで、通常コースを選択したら途中でショートコースに切り替えられないようにします。例えば、「玄関を出て右はノーマルコース、左はショートコース」と、ハッキリ分けておきましょう。疲れる前(走る前)に、「今日はこっちを走る」と決めてからジョギングを開始することで、甘えが介入しにくくなります。
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