1年ぶりに発売されたポメラの新機種「DM20」。DM10ユーザーだった編集部ヨシオカは、さっそく1台お借りしてDM20で記事を書いてみることに。果たしてDM10の不満点はきっちり解消されているのでしょうか?
こんにちは、Business Media 誠編集部のヨシオカです。テキストを入力することだけ「しか」できないキングジムの電子文具「ポメラ」。1年ぶりに新型が出たということで、私も発表会に行ってきました。
2008年の秋、私は誠 Biz.ID(当時はITmedia Biz.ID)で「ポメラで書くポメラ日記」という連載記事を書いていました。今回は新型ポメラの発売を記念して、1年ぶりにポメラでポメラの記事を書いてみることに。もちろん、今回は新型ポメラ「DM20」を使います。
初代ポメラ(DM10)からどう変わっているのか? 当時不満に思ったポイントは解消されているのか? それではポメラで書くポメラ日記、再開です。
私が初代ポメラに感じていた不満点は、大きく以下の2つでした。
最大の不満「つなぐ」とは、具体的には「ポメラで書いたテキストを携帯に持ち出したい」ということです。せっかくmicroSDにデータを保存できるのに携帯でそのテキストを活用できない、私にとってはそこが一番残念な点でした。その後、スマートフォンなら見られると教えていただいたり、au携帯でmicroSD内のファイルを見る方法を編み出した人がいたりしましたが、世の中の大多数である“普通の携帯を使っている人”にオススメできる感じでもなく、「もし新しいポメラが出たら、何とかなるといいなあ」と思っていました。
本体に通信カードを差せるようにする? Bluetoothで通信できるようにする?……私が思いつく程度のことは、もちろんキングジムの人は考えていました。新型DM20は、その予想の斜め上を行く解決策を持っていたのです。
Q R コ ー ド で 読 み 込 む !
発表会で資料を見たとき、思わず私、笑い出してしまいました。いやあ、その手があったかと。
ちなみにここまでのテキストは約900字。これを変換すると、QRコードは5つ表示されました。QRコード1つにつき、全角200字まで収納できるようです。マニュアルを見ると、QRコードにできるのは最大3200字までだそうです。QRコード16個が最大ということですね。
「つなぐ」と同じくらい私にとって大きな問題だったのが、ファイルの管理がしにくかったことでした。DM10の場合、本体メモリには6個までしかファイルを保存できないのでまだいいとして、microSD内のファイルがみなルート上に表示され、しかもファイルのソートも検索もできない、というのが悩みの種でした。
せっかく乾電池で長時間駆動するので、私はポメラをテキストビューアとしても使いたかったのです。microSDに入れた何百というファイルの中から、毎回毎回上下キーで目的のファイルを探し出すのはかなり面倒な作業で、じきに私はDM10をテキストビューア代わりにすることをあきらめていました。
DM20では念願のフォルダ管理機能に対応。最大5階層までフォルダ管理できるようになりました。フォルダ名は全角18文字まで、1つのフォルダ内に999個までファイルを格納できます(それ以上になるとフォルダを表示できなくなる)。ファイル名の検索、ソート(日付またはファイル名)も可能になりました。地味な改善ポイントですがこれはうれしい。
地味な改善ポイントといえば、もう1つうれしい発見が。DM10では編集途中のファイルを保存して再開すると、カーソルの位置が文頭に戻っていたのですが、DM20では再開したときのカーソル位置を「文末」「文頭」「電源オフ時のカーソル位置」から選ぶことができるようになりました。小さなことですが、けっこうこれ、うれしいポイントです。
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