壁にぴったりでも74インチ――3Dにも対応、三洋が新インチ「超・短焦点」プロジェクタ仕事耕具

三洋電機は、“超・短焦点”プロジェクタ「PDG-DWL2500J」を7月に発売する。同社によると80インチ画面の投影距離は世界最短の約32センチ。投影する壁にぴったり張り付いた状態で設置しても約74インチの大画面を投影できる。

» 2010年05月18日 20時06分 公開
[鷹木創,Business Media 誠]

 三洋電機は、“超・短焦点”プロジェクタ「PDG-DWL2500J」を7月に発売する。同社によると80インチ画面の投影距離は世界最短の約32センチ。オープンプライスだが実勢価格は45万円前後。投影する壁に本体を接しても約74インチ画面の投影が可能だという。

 PDG-DWL2500Jは、超・短焦点モデルの従来機「LP-XL50」の後継機。本体サイズを約2分の1に小インチ化した上で、80インチ大画面の投影距離を従来の約45センチ(設置距離8.1センチ)から世界最短の投影距離約32センチ(設置距離約2.4センチ)に縮めた。投影する壁にぴったり張り付いた状態で設置しても約74インチの大画面を投影できる。三洋電機によると「スクリーンの前に人が立っても映像に影ができにくい上に、プレゼンテーターの目に光が入りにくい」という。また、LP-XL50の投影画面サイズが最大80インチであったのに対し、PDG-DWL2500Jは最大110インチまでの投影が可能となっている。

 解像度はWXGA(1280×800ピクセル)で明るさは2500ルーメン、コントラストは2000:1。画面サイズは最大で110インチとなっている。縦横どちらでも設置できるため、テーブル、壁面、天井、床面など、用途や設置環境に応じて利用できる。3D映像にも対応。右目用と左眼用の画像を高速に切り替えて表示する「フレームシーケンシャル表示方式」を採用し、3Dメガネと映像を同期させて立体視できる。映画館のチケット売り場などの限られたスペースで、立体映像による映画の告知などの投影も可能だ。

 新たにDLP方式の小インチ光学エンジンを開発。本体の占有体積はLP-XL50に比較して約2分の1の321.0×170.0×385.0ミリ(幅×高さ×奥行き)に抑えた。天吊設置時の圧迫感を減少し、床面投影時のスペースを削減したという。重さは6.5キロ以下。

 このほか10Wモノラルスピーカーを装備。アナログRGB入力用のD-sub 15ピン端子に加えデジタル入力用のHDMI端子も用意。イーサネットポートも標準装備し、ネットワーク経由でプロジェクタの制御や管理が可能だ。

 三洋電機では「PDG-DWL2500Jにより、従来の文教市場(教育市場)だけではなく、アミューズメントやデジタルサイネージ(電子広告)での活用をはじめとする新たな活用シーンを提案し、新しい市場の開拓と拡大を目指す」としている。

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