壁から8センチで80インチ 三洋「超・短焦点」プロジェクター
三洋電機は6月13日、液晶プロジェクターの新製品として、壁際から8センチの近さから80インチの大画面を投影できる「超・短焦点プロジェクター」を12月21日に発売すると発表した。限られたスペースでも大画面表示が可能な上、テーブルに置けば天板にそのまま投影することもできる。従来の教育用途などに加え、電子広告などにもプロジェクターの用途を拡大できるとしている。
新製品「LP-XL50」は、レンズから出た光をミラーで斜めに反射させてスクリーンに投射する方式を採用。壁際に置いた場合、壁を見上げるようにして光を投射する格好になる。
歪み補正機構を備えたレンズと、高精度な非球面ミラーとを一体化した光学系を開発することで超・短焦点化を実現した。画面の歪みを少なくしながら大きな拡大率を実現できたという。
80インチ表示の場合、プロジェクター本体とスクリーン面までの距離は8センチで済み、同社によると世界最短。スクリーン面にぴったり着けた場合でも67インチの画面を表示できる。
一般的な液晶プロジェクターは、レンズから出た光がスクリーンに直接投影される方式だ。距離を縮めるにはレンズを広角化する必要があり、同社が昨年発売した短焦点型「LP-XL40」でも、80インチを表示するには1メートルの距離が必要だった。
新製品は、プロジェクターからスクリーン面までの距離がほぼ不要になるため、設置の自由度が格段に増す。冷却機構を工夫することで縦置きにも対応し、床に縦に直置きすれば床面に画面を映せる。テーブルに置き、テーブル面に映した資料を見ながら会議を進める──といったことも可能だ。
| LP-XL50 | |
|---|---|
| 液晶パネル | 0.8型XGA×3枚 |
| 光源 | 275ワットUHPランプ×1 |
| 画面サイズ | 60~80型 |
| 色再現性 | 1677万色 |
| 明るさ | 2000ルーメン(実力3500ルーメン) |
| スピーカー | モノラル |
| 入出力端子 | アナログRGB2系統(1系統は出力と切り替え)、ビデオ、音声 |
| サイズ | 374(幅)×196.8(高さ)×495(奥行き)ミリ |
| 重さ | 7.8キロ |
液晶プロジェクターは教育用途の需要が大きい。既に5万台を出荷した従来方式の「LP-XL40」は、英国の小学校などが導入し、教材を黒板・ホワイトボードに映して活用している。新製品は「教壇の近くから映したい」「人の影が映像にできないようにしたい」「床に映して大勢で使いたい」──といった教育現場の要望を受けて商品化を進めてきた。
新製品の価格は60万円程度を想定。3万台の出荷見込みのうち9割は海外向け。設置場所の自由がきく特徴を活用し、電子広告や商品ディスプレイなどにも用途を拡大できると期待している。
第1弾は教育市場をターゲットとしたため画面アスペクト比はPCで一般的な4:3だが、後継製品ではホームシアター用途なども視野に入れ、横長の16:9表示にも対応していく考え。小型軽量化やコストダウンもさらに進め、普及を図っていく。
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