2012年6月に移転したEvernoteの新オフィスビルを見学してきた。多くのアイデアやイラストが描かれた壁に、PC操作をしながら運動できるフィットネスマシン、CEOのドラの音で社員が集まる吹き抜け階段など、こんな場所で働いてみたいと思う環境が整っていた。
ドーン! オフィスに大きなドラの音が響いて、社員が全員集合し出した――。Evernoteの新社屋(レッドウッドシティ)でのミーティングシーンである。
米サンフランシスコでユーザーやパートナー企業を招いたイベント「Evernote Trunk Conference 2012」(8月24日)の前日に実施した、オフィスツアーの一幕だ。冒頭のドラはフィル・リービンCEOが鳴らしたもの。ドラの合図で社員が集まり、新メンバーの紹介やイベントの話題などをディスカッションするという、週1の全社ミーティングだ。
今回は2012年6月に移転したEvernote本社ビル内の様子を前後編に分けて紹介したい。
2008年のスタート以来、成長を続けているEvernote。2012年8月現在のユーザー数は3800万人で、社員数も約230人規模となった。今後の拡大も見込み、同社は6月に5階建てのオフィスビルに移転した。現在は1階を共有スペース、4〜5階を執務室として利用している。なんと2階と3階は利用しておらず、エレベーターも停止しない。4〜5階に比べると2〜3階の景色が劣るからだろうか、貧乏症の筆者には「もったいない!」とも感じた。ただ社員数の増加に伴って、3〜4階も解放していく予定だという。
オフィス全体を通じて共通しているのが、壁が白塗りでところどころにイラストや進行中のプロジェクトの内容、アイデアなどが描かれていること。時にはソースコードが書いてあることも。「アイデアペイント」と呼ぶその壁は、まさにEvernoteの社風を表すような自由で創造性に溢れたものだった。
では、順番に中の様子を紹介していこう。
入口に入るとまず目に入るのは、黒いボードに「EVERNOTE REMEMBER EVERYTHING」と書かれたキャッチコピー。近くで見ると手書きして何度か修正も入れながら書いたようだった。
天井は2階まで吹き抜けていて、日差しもよさそう。
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