「忙しい」「余裕がない」を言い訳にチャンスを見逃してませんか楽しく働いて、楽しく生きよう(1/2 ページ)

目の前にあるチャンスを「忙しい」「余裕がない」なんて理由で逃すのは、もったいないこと。まずは自分の“今”がどうなっているか、少し周囲を見渡してみてはいかがでしょうか。

» 2013年01月25日 15時00分 公開
[三河賢文,Business Media 誠]
誠ブログ

著者紹介:三河賢文(みかわ・まさふみ)

 1983年岩手県生まれ、宮城県育ち。人材コンサルティング会社、Web関連会社での勤務を経て、2010年6月にナレッジ・リンクスとして独立。「時間の自由」を第一としたワークスタイルを実践中。多くのSOHOやフリーランスワーカーとパートナー関係を持ち、業務機会の提供を行っている。プライベートでは2人の子どもを持ち、マラソンやトライアスロンにも挑戦。ITやビジネス全般を中心とした執筆活動も行う。誠 Biz.IDで、働き方の変化を考える連載「Re:Work !」を執筆中。


 不安や不満を抱えながら毎日を送るのは、とても疲れます。そして心にゆとりが持てなくなると、目の前を通り過ぎるチャンスに気付くことすらできません。

 私はこれまで短い人生の中で、とても多くのチャンスに恵まれていたと感じています。もちろんその他に、きっと逃したチャンスもあることでしょう。しかし全てそのチャンスに気付き、決断して前に進めたからこそ今があるのだと思うのです。

 例えば私が独立したのだって、ただなんとなく独立した訳ではありません。もともと「いつかは、自分で何かやれたらな」なんて漠然と思い描いてこそいましたが、自分でもまさかこんな早い時期に独立するなんて思っていなかったんです。

副業OKの会社に転職

 独立したのは、2010年6月。ちょうど5カ月前の2010年1月から、人生初の転職をして新天地でスタートを切っていました。

 転職先は異業種かつ異職種で、まさに“やってみたい仕事”に就けたわけなのですが、残念ながら5カ月で退職することになるわけです。

 その間に、いくつかの転機がありました。

 まず1つ目の転機は、会社が副業OKだったことに加えて、フレックスタイム制だったこと。入社後1カ月で副業申請を出し、以前から少しずつ取り組んでいたライター業、また前職での経験を生かしたPC業務を中心に副業をスタートしました。ときには出社前にアポイントを終え、帰宅後に作業を行う……なんてこともありました。

 もちろん自分の中で、やるべき仕事をこなした上での話です。会社にいるときは会社の仕事に100%集中し、とにかく毎日の密度を濃くするようにしていったんです。

 副業を希望したのは、広い視野を得たかったから。そして、自分の可能性をもっと知りたかったからです。なにも独立準備のために、副業をしていたわけではありません(転職後は、最低3年はその会社で働こうと思っていましたので)。

 私の仕事で多くを占めていたのが、管轄部署の数値分析。過去、現在を分析し、将来の収益予測を立てていくことに時間を費やしていました。ですので、どうもモヤッとしていた会社の危険因子にも自然と気付くわけです。入社して間もなく、会社は見る見るウチに危ない雰囲気へと加速していきます。

知人の法人化をサポート

 そんなタイミングで、ある日知人から法人設立を手伝って欲しいと相談を受けます。各種書類作成をはじめ、法人設立に必要な諸業務のサポートするものです。毎日同じような仕事で少し刺激不足だった私は、この相談をすぐに引き受けます。仕事にもかなり慣れてきていましたので、時間ならいくらでも作れました。

 正直に言って、設立する会社の事業そのものに深い関心があったわけではありません。ただ、このサポートをきっかけに「会社を立ち上げる」プロセスに、興味を持ったんです。

 いよいよ法人設立となったのが、2010年4月。その後すぐに、私は会社に退職届を出しました。

 転職して企業のもろさを知り、法人設立を手伝って社会にある大きな可能性に気付く。さらにプライベートでは、年内に第2子が産まれる予定となっていました。普通なら出産前に……と一歩でないところですが、私の考えは全くの逆。やるなら早くスタートして、第2子が産まれるころには形を作っていたいと思ったんです。

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